“美尻の魔術師”岡部友さんによると、お尻は機能的に見てとても重要なパーツにもかかわらず、その筋肉を使っていない人が大半。筋肉は使わなければ落ちる一方で、見た目も扁平になってしまう危険性があります。

そのために美尻トレーニングが欠かせないのですが、日常生活の動作でもお尻のためにできることはあります。今回は、そんなポイントを岡部さんに教えてもらいました。


美尻のための椅子の座り方、立ち方

  • “美尻の魔術師”岡部友さん「こんな人がダメ尻になる」_img0
    座っている時は、椅子のフチギリギリにお尻を置くこと。この時、骨盤を立てるよう意識し、お腹に力を入れましょう
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    椅子から立ち上がる時は、必ずお尻から。この時、膝が前に出ないように気をつけましょう
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    膝が前に出ない状態をキープしつつ、ゆっくりとお尻を上げて立ち上がります


みなさんは椅子に座っている時、深々と腰掛けていませんか? 確かに楽な姿勢ではありますが、お尻にとっては筋肉が全く使われていない状態でもあります。

美尻にとっていい座り方は、椅子のふちギリギリの場所にお尻を置くこと。この時、骨盤を立てることを意識します。お尻の穴は椅子にベタっとくっつけず、後方に向かせるようにします。ただし、この時、お尻の穴を意識すぎるあまりに、腰を反らせすぎないように注意しましょう。この時、下腹部にぐっと力を入れておくのがコツです。

次に椅子から立ち上がる時ですが、まずは膝を軽く開きます。次に、座った状態から膝が前に出ないよう意識しつつ、お尻から立ち上がります。完全に立ち上がるまで、膝の位置をキープしておくのがポイントです。

椅子に座ったり、立ち上がったりする動作は、一日に何度もあります。この座り方と立ち方をマスターするだけで、かなり違ってくるはずです。無意識のようにできるようになるまで、何度も繰り返してみてください。


美尻になれば、
ファッションにも自信が持てる

 

女性らしいボディラインの実現には、美尻は欠かせないと考えている岡部さん。でも、美尻が実現できたところで、Tバックのビキニ姿で闊歩することはまずありません。そのため、岡部さんが一番意識しているのは、「洋服を着ている時に、どれだけ女性らしさが出せるか」ということ。

「脂肪を落として筋トレすれば、腹筋を割ることだって可能です。でも、そういう人が服を着ると、必ず着痩せしてしまいます。服の上からでも女性らしさを出すためには、やはり適度な脂肪が必要なんです」

また、岡部さんは日本では“隠すファッション”が多いと感じていると言います。自分の体に自信がないため、体型をカバーできる着こなしを求めがちだというのです。そんな岡部さんが目指すのは、シンプルなジーンズとTシャツでも女性らしさがにじみ出るボディライン。

「みなさんにはぜひ隠すファッションじゃなくて、攻めるファッションを目指してほしいんです。筋トレでボディラインを変えていければ、変に隠す必要もなくなります。何でも似合うようになれば、着るものに振り回されなくなります。シンプルなジーンズとTシャツでも女性らしさは出せるし、ファストファッションだって安っぽく見えないはず。誰でもトレーニングによって何でも着こなせる体になれるんです!」

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岡部友

1985年、横浜生まれ。高校卒業後、フロリダ大学で運動生理学や解剖学を学び、プロアスリートに指導できるスポーツトレーナーが保持するNSCA-CSCSの資格を取得。帰国後、女性専用パーソナルトレーナーを経て、2016年3月、東京・表参道に女性専用フリーウェイトジム「SPICE UP FITNESS」をオープン。

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『美尻トレ 究極のヒップメイク』
岡部 友著 文藝春秋 1300円(税別)

 

“美尻の魔術師”と呼ばれるパーソナルトレーナー・岡部友さんが教える、「究極のヒップメイク術」。桃のように丸くてプリンとしたお尻のために欠かせない脂肪をうまく味方につけて、ピンポイントに「お尻だけに効く」トレーニングメソッドや、トレーニングをしている人が陥りがちな、間違った食事ルールなどを解説。

(この記事は2017年12月22日時点の情報です)
撮影/今給黎香里
取材・文/吉川明子
構成/川端里恵(編集部)


・第1回『何歳からでも美尻は作れる!女性に「美尻トレ」が必要な理由』はこちら>>
・第3回『お尻を目覚めさせる!お家でできる「美尻トレ」』は12月24日配信予定です。