“美尻の魔術師”ことパーソナルトレーナ岡部友さんの「美尻レッスン」も今回が最終回。トレーニングと“成功体験”の深いつながりについてお話をお聞きした上で、いよいよ長年の眠りについているお尻の筋肉を目覚めさせるべく、自宅でできるトレーニングを教えてもらいました。


筋トレは誰でもできる“成功体験”
得られた自信を人生に活かそう!

女性らしいメリハリのあるボディラインが魅力的な岡部友さん。「脂肪はコントロールできないけど、筋肉だけは裏切らないから!」

岡部さんにとって筋力トレーニングとは、単に体を鍛えるためではなく、何事にも真正面から向き合える原動力になるものだと言います。

「トレーニングはいつからでも、どこにいても始められます。しかも、きちんと続けることができれば、体に必ず変化をもたらします。つまり、一番身近で確実に成功体験が得られるものであり、その積み重ねが自信につながっていくのです」

トレーナーとしていろんな女性と向き合ってきて、自信がついたところで満足して終わっている人が多いと感じているそう。

「確かにビフォー、アフターで変われたら素晴らしいんだけど、そこで終わりではなく、そこから何をするかが大切。せっかく得られた自信を、いままでやろうと思っていたけどやれなかったことに挑戦するなど、次のステップに活かしてほしいんです」

そんな岡部さんは現在32歳。10年後にはどんな女性になっていると思いますか?

「先のことは考えていません。というのも、先々のことを考えて準備すると、今をセーブすることになってしまうからです。私はいつも『明日死んでもいい!』という気持ちで、常にマックスで生きていますから(笑)。でも、もし80歳まで生きているのであれば、今と同じようにトレーニングを続けていたいですね」


自宅でできる、
お尻を目覚めさせるトレーニング

床に横向きに寝て、膝を軽く曲げて両脚を重ねます。バンドの位置は膝上で、体重はやや前にかけます
上半身を動かさないまま、お尻上部の筋肉を意識しながら上側の膝をゆっくり持ち上げます。膝が一番上にきたら3秒キープして戻します。この動きを左右各30回行います

お尻のトレーニングには、①お尻の周辺の筋肉をのばす・ほぐす②お尻を目覚めさせる③お尻を鍛える、の3ステップがあります。現代人の多くは座っている時間が長く、お尻の筋肉をあまり使っていない反面、そこをカバーするために周辺の筋肉を必要以上に使っている状態です。まずはこれらの筋肉をしっかりほぐして緩めておくことで、お尻に確実に効かせることができるようになります。

ここでは、お尻周辺の筋肉をほぐし終わった後、お尻を目覚めさせるトレーニング「クラムシェル」を紹介しましょう。週2〜4回が基本ですが、お尻本来の機能を目覚めさせるのが目的なので、毎日続けるとなおいいでしょう。

このトレーニングをする時、バンドを使うと正しいポジションが取りやすく、お尻に効きやすくなるというメリットがあります。でも、初心者はバンドなしでも大丈夫です。ここではオリジナルの布製バンドを使っていますが(「SPICE UP FITNESS」公式サイトで販売)、市販のゴムまたは布製のバンドでも構いません。この時、腰の幅よりも狭い輪っか形のバンドを選んでください。

岡部友

1985年、横浜生まれ。高校卒業後、フロリダ大学で運動生理学や解剖学を学び、プロアスリートに指導できるスポーツトレーナーが保持するNSCA-CSCSの資格を取得。帰国後、女性専用パーソナルトレーナーを経て、2016年3月、東京・表参道に女性専用フリーウェイトジム「SPICE UP FITNESS」をオープン。

 

『美尻トレ 究極のヒップメイク』

岡部 友著 文藝春秋 1300円(税別)

“美尻の魔術師”と呼ばれるパーソナルトレーナー・岡部友さんが教える、「究極のヒップメイク術」。桃のように丸くてプリンとしたお尻のために欠かせない脂肪をうまく味方につけて、ピンポイントに「お尻だけに効く」トレーニングメソッドや、トレーニングをしている人が陥りがちな、間違った食事ルールなどを解説。

撮影/今給黎香里 取材・文/吉川明子 構成/川端里恵(編集部)
(この記事は2017年12月24日時点の情報です)


・第1回『何歳からでも美尻は作れる!女性に「美尻トレ」が必要な理由』はこちら>>
・第2回『お尻を目覚めさせる!お家でできる「美尻トレ」』はこちら>>