bandicootさんからの質問
Q.
いじめが原因で社交性のない人間に。
大人になった今、一歩踏み出したいのです。

人付き合いが苦手で悩んでいます。小・中学校で転校を機にいじめられたことと、別の仲の良い友達から突然無視されたことが何度かあるという経験が、その後人との関わりを避け、ろくに友達を作る努力もしてこなかった主な理由と思われます。子供がいるので他のお母さんと出会う機会もたくさんあるのですが、常に受け身で、話しかけられないと「嫌われている」と思い込んでしまいます。国際結婚をし、海外在住です。日本の家族と近い関係でもなければ、日本にもあまり友達がいるわけでもないのですが、こちらで友達はほとんどおらず、友達づき合いや友達との予定がほとんどなく、喜びや楽しみ、不安を分け合う相手がいない日々に、近頃ますます孤独感が募っています。夫にも、私には夫しかいないという負担感を感じさせてしまっているようで申し訳ないです。どのようにすれば、社交性を持てるように一歩踏み出せるでしょうか。(39歳)

特別ゲスト 金子稚子さんの回答
A.
私も社交性があるとは言えない人間ですが
“キャラクターを作る”という方法で何とかやっています。

若い頃のご経験が原因で人付き合いが苦手になられたうえ、今は海外在住で孤独を感じられているとのこと。お辛いですね……。実は私も、社交的な性格ではなく、どちらかというとそういう自分の性格を何とかやりくりしている、という人間なんです。ですから私は、誰とでも仲良くなりたいタイプではありませんし、友達も作ろうと思って作るものではない、という考えが根底にあるのです。

そこでまずは、bandicootさんのお気持ちを整理させていただけたらと思いました。bandicootさんは、友達に何を求められているのでしょう? ただ予定を埋めてくれる存在であればいいのでしょうか? それとも、喜びや悲しみなどを分かち合いたいと思われているのでしょうか? ご質問を読ませていただきますと、恐らく、後者を求められているのではないかと感じたのですが……。でも友達関係とは、環境によって非常に左右されるものだと思うのですね。結婚、子育て、介護など。とくに女性は、その影響をより強く受けるもの。いついかなるときも本当に深いところで分かり合える、そんな友達がいる方は本当に稀なのではないでしょうか。ですから、自分だけが嫌われていて孤独だなどとは、決して思わないでいただけたらと思います。

そのうえで、私が非社交的な性格を何とかするためにおこなったことをお伝えさせていただきますね。それは“キャラ作り”というものです。私は本来、家に引きこもってずっと本を読んでいたい、というような人間なんです。それで編集者になったのですが、実際にやってみたら、編集者という仕事は、取材アポイントを取ったり、撮影に必要な場所や人材をセッティングしたりと、多くの人とかなり関わらなければいけない仕事だったのです。そこで私は仕事のときだけ、“編集者という社交的なキャラクター”を演じるようにしたのです。それによって、すごく仕事がラクになりました。

一方で、亡くなった夫というのは人付き合いが多い人で、夫婦そろって公共の場に出かけることが多かったですし、一ヶ月に一回はホームパーティーも開いていました。そこでの私はホストである夫の妻として、サポートキャラに徹していたのですね。つまり、「編集者」、「妻」など、場に応じて複数のキャラを演じ分けていたのです。そして、そのどちらのキャラも私は好きでしたから、結構楽しかったのですよ。

ところが夫を病気で亡くしたとき、演じるキャラクターが一つもなくなってしまったことに気づいたのです。編集者の仕事も、看病のために辞めていましたから。このときは、どう人と接していいか分からなくなってしまって途方に暮れたものです。そこで私は、またゼロからキャラクタ—作りを始めました。今の私は独り身ですから、“終活ジャーナリスト”など、仕事上のキャラクターしかありませんが……。

bandicootさんも、妻、母など、キャラクターを作って演じ分けてみてはいかがでしょうか? にっこり笑うキャラ、大きな声でハッキリ話すキャラ……。演じるというと素の自分ではないように感じるかもしれませんが、人は誰しも大なり小なりキャラクターを作って演じ、傷つかないよう自分を守っているところがあると思うのです。bandicootさんが友達がいないと感じておいでなのは、bandicootさんの作っているキャラクターが受け入れてもらいにくいだけだと思うのですね。ですから、ぜひ戦略的にキャラクターを作って、外に出てみてください。海外在住なら、これまでのbandicootさんを知らない人が多いでしょうし、尚のことキャラクターを作りやすいと思います。本当に、人は変われるものです。そのためにもまずは“キャラを作る”ということから試してみていただけたらと思います!

いかがですか?
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