ワードローブには黒いアイテムが多いものですから、気を許すと全身黒のコーディネイトになってしまう日が少なくありません(ですので、以前もそんな激白をしました)。そこには「また、黒コーデに陥ってしまった(ガーン)」というようなネガティブな感情はまったくなく、黒をまとっている日がいちばん自分らしいとすら思え、とっても気持ちが落ち着きます。

今回は、私の黒コーデ論

ブラック・コーデで『黒ネコのタンゴ』 by大森葉子_img1
ファーのボリュームある黒コートを肩掛けしました。袖を通すと、見える白分量が減るため、全身黒の物体が歩いているような(笑)。上下ともにボリューム感はありますが、アールトの構築的なブラックデニムの硬さでメリハリはついているかな、と。いかがでしょうか?
ブラック・コーデで『黒ネコのタンゴ』 by大森葉子_img3
こんな白シャツと黒パンツのストイックなコーディネイトが昔から好きです。性別を超えた雰囲気が漂うアンドロジナス・ルックというのでしょうか。無理やりタイトルに絡めますが(笑)、まるでタンゴを踊る際の男性用衣装の雰囲気が出るといいなと思っています。


全身黒とは言わないまでも、黒の中に少しだけ白を効かせたコーディネイトが昔から好き。中でも前衛的デザインの黒アイテムが持つ「強さ」がとりわけ好きで、それにシンプルな黒、もしくは白アイテムを合わせるコーディネイトが自分の中ではテッパンです。あれこれ盛らず、ストイックに着こなしたほうが、逆に女性らしさも増すような気すらしています。そんな日は、凛として、我が道を行く、そう、気高い黒ネコにでもなったかのように(笑)!!

ブラック・コーデで『黒ネコのタンゴ』 by大森葉子_img5
こちら数年前のユニクロとジル・サンダーのコラボライン+J(プラスジェイ)のシャツ。+Jのシャツは私好みのプレーンなものが揃っていたので毎シーズン買っていました。
ブラック・コーデで『黒ネコのタンゴ』 by大森葉子_img7
前立て部分が取り外せるので比翼仕立てが通常の前立てに。カフス部分も折る、折らないで表情を変えられます。うーむ、もう一着買っておけばよかった(笑)。


前衛的な黒も、プレーンな黒も、はたまたロマンティックな黒も……どんなにめくるめくテイストを着ても、黒は私をいつでも優しく受け止めてくれます(向こうはツンでも、私はいつだって黒に対してはデレ♡)。もしかして、疎遠になる時がくるのかもしれないけれど、気づけば膝の上にチョコンと乗って甘えてきてくれるはず。そう思える黒との確実なる愛を育み、私の髪が白髪になった時、黒がいちばん似合う自分になっていたいな、と夢想しています。

私のお手本黒コーデは、大学教師をしているリン・スレイター博士。こんなに黒を楽しく着こなしている方を他に知らない! 


袖を通す度に『黒ネコのタンゴ』を口ずさんでしまう、もこもこのファーを羽織りながら、そんなことを考えています。


CREDIT:
コート/セリーヌ この日と同じ
シャツ/+J
デニム/アールト この日と同じ
靴/ZARA この日と同じ

アイコン画像

大森葉子

主にビューティ担当。「今日は夏休み?」と聞かれてしまうほどの“ど”カジュアルと「今日は何かあるの?」と聞かれてしまうほどのデザイン性のある服が好き。ほぼ“一目惚れ”買い派。

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