2017年があとわずかで終わろうとしています。自分のコーディネイトを公開し、顔出しを始めて1年と半年くらいが経ちました(実は、ミモレがスタートして1年とちょっとくらい、ずっと自分の姿を露出することを拒んでいました……遠い目)。

今回は、「おしゃれに間違いはあるのか問題」のお話。

先週末、落語に出かけしました。通勤着も(ほぼ)自由ですが、プライベートになるとさらに自由度が増してしまいます。ガウンにもなるワンピースの下には厚手のカシミアのタートルネックをしこんで。ウールのタイツとスノーブーツで下半身の防寒も完璧です。
黒に見えるかもしれませんが、ワンピースはダークネイビーで、タイツはネイビー。バッグやベルト、ターバンなどの小物はブルー系でまとめてみました。今日のコーディネイトはヴィンテージショップで一目惚れしたシルクのベルトを起点に組み立てました。


「(フォーマルな席は除いて)ノールールこそがおしゃれ!」とパンクな気分になりがちですが、こちらのコーナーでコーディネイトを公開しているうちに、そんな私のおしゃれにもルールがあることに気づきました。写真を公開するだけでなく、文章をつけて説明していくことでなんとなくそれらが見えてきた気がするのです。ですが、私のルールは汎用性が低いと思われ、あくまでも自分だけに通用するルールであって、スタイリストさんやモデルさんではない私が、それらを皆様にお知らせすることに一体何の意味があるのだろうか……? 

まるで喜劇じゃないの ひとりでいい気になって
扉をあけているの いつでもあなたのために

コーディネイトの起点にしたベルトは、まじめな革ベルトにはないリズムが出て、無国籍な雰囲気が漂うのでお気に入りです。
後ろはリボンで結ぶようになっています。夏には頭に巻いたり、首元に巻いても可愛いかもと思っています。


コーディネイトを公開し続けることで、イベントなどで読者の方から「編集部の方々のおしゃれは大草編集長と違うんですね」と言われることが多くなりました(私だけでなくバタやん、咲子もよく言われるそうです)。

そこで自分の中でひとつの答えが出ました。「大草編集長と違うおしゃれルールだからこそ、私のコーディネイト公開には意味があるのではないか」と。「おしゃれに間違いなんてないんです」と服飾ディレクターの岡本敬子さんはインタビューでハッキリ答えてくれました。堂々と着れば、それがその人のスタイルになるのだと!

考えすぎて、くねくねとしたおしゃれの迷い道に迷い込んでしまっている方に、大好きだったおしゃれにストレスを感じるようになってしまった方に……どなたかの一助になることを信じて!!!  (できるかぎり苦笑)恥ずかしがらずに堂々と。自分ルール満開のコーディネイト公開を来年も粛々と続けていきたいと思います。


今年も一年ご愛読ありがとうございました。

良いお年をお迎えくださいませ!

追伸:フジコちゃん様 前回コメントをいただいてから渡辺真知子さんの歌が脳内リフレインしてしまい、私、初めて、曲を決めてから、写真を撮ってみました。いつも写真を撮ってから曲を探しているので、この順番で作業するのも悪くないことに気づきました(笑)。ありがとうございました♡


CREDIT:
マント/ブルーバード・ブルバード この日と同じ
ニット/ユニクロU
ワンピース/ヴィンテージ この日と同じ
ベルト/ヴィンテージ
バッグ/バナナ・リパブリック
靴/ホワイトマウンテニアリング この日と同じ

大森葉子

主にビューティ担当。「今日は夏休み?」と聞かれてしまうほどの“ど”カジュアルと「今日は何かあるの?」と聞かれてしまうほどのデザイン性のある服が好き。ほぼ“一目惚れ”買い派。

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