古い角質をきちんと落とす洗顔で、様々な肌トラブルを改善してきただけでなく、きれいな肌はもっときれいにしてきた『米澤式健顔』の米澤房昭先生。『米澤式健顔』の基本理論は、“究極のソフトタッチ”で5〜15分間やさしくクレンジングマッサージをおこなうことで、古い角質だけを取り除き、その下にあるフレッシュな角質が顔を出せるようにしてあげる、というもの。
米澤式健顔において特徴的なのは、乾燥に悩む人も、シミやたるみ、さらには毛穴や大顔、ニキビ、アトピーに悩む人まで、おこなう洗顔法はまったく同じ、ということ。不思議に思われるかもしれませんが、実際、米澤式健顔を続けた方は、どの肌トラブルでも「改善した」と効果を実感しているのです。一体なぜ米澤式健顔は、あらゆるトラブルに効くのでしょう?
トラブル別に、米澤先生にその理論を最新刊『人生が変わる洗顔 顔を洗うだけの銀座の小さなサロンが14万人の肌をきれいにしたシンプルな方法』(講談社)から解説してもらいました。
● 乾燥
「乾燥の最大の原因は、代謝力が落ちて古い角質が剥がれにくくなり、これが、うるおった角質の出現を妨げているため。そこにクリームなどをつけると、たしかに古い角質が保湿成分を吸って一時的にはうるおうのですが、時間が経てばまた元の乾燥状態に戻ってしまいます。それどころかクリームが糊となって、余計に古い角質が剥がれにくくなり、乾燥が悪化するのです。米澤式健顔はこの乾燥した古い角質を落とすものですから、早い人では1回の洗顔で解消されることもあるのです」
● シワ
「実はシワは、乾燥に次いで比較的すぐに改善するトラブルです。突然ですが、水分を含まない紙と、濡れたタオルを想像してみてください。これをともに折ったとき、どちらに折れ線がくっきりつくかは、すぐ分かりますよね。ちりめんジワや小ジワができやすい目まわりや口まわりの肌は、この乾いた紙と同じ。乾燥した死んだ角質が貼り付いていて、これが折れることでシワになっているのです。ですから洗顔で角質を取ってあげさえすれば、シワも一緒に薄くなるというわけ。肌表面の問題なので、改善は非常に早いのです」
● たるみ
「たるみというのは実は、クリームなどのつけすぎが原因の人がほとんどです。最近の化粧品は優秀ですから、肌への浸透力が非常に高い。では一度浸透したクリームの油分は、どうなるのでしょう? 本来であれば肌の代謝とともに排出されていきますが、クリームをたっぷりつけた肌は古い角質が糊付けされていますから、出ていくことができず、肌にどんどん溜まっていく。これが重みを増して、肌のたるみを引き起こしているのです。ですからきちんと不要な角質をとり、溜まってしまったクリームの油分が排出される状態に戻してあげれば、やがてハリのあるピンとした肌が戻ってきますよ」
● 毛穴の開き
「毛穴の開きは毛穴に詰まった皮脂が原因です。ではしっかり洗って皮脂を取れば解消するのでは?と思いますが、毛穴は一度開くとそのままクセがついてしまい、簡単には閉じてくれません。治すには、コツコツと毛穴まわりの角質をほぐし、やわらかいフレッシュな角質に入れ替える必要があるのです。そのため改善まではやや時間がかかりますが、毛穴が開く人というのはもともと皮脂分泌が活発であるということ。毛穴さえ閉じれば、前よりもっときれいな肌になれるので、諦めないでほしいと思います」
『人生が変わる洗顔 顔を洗うだけの銀座の小さなサロンが14万人の肌をきれいにしたシンプルな方法』
米澤房昭 著 講談社刊 ¥1200
「つけるケアより落とすケア」をモットーに、究極のソフトタッチによる洗顔マッサージで、14万人の肌トラブルを改善に導いてきた『米澤式健顔』の米澤房昭先生。古い角質をきちんと落とすことで肌の代謝力を取り戻す、というその洗顔法は、乾燥やシミ、たるみといったあらゆるトラブルに効果が見られています。本著では、実際に「トラブルが改善した」という人たちのエピソードとその改善理論を、肌トラブル別に紹介。また、読んだ人が自宅でもおこなえるよう、洗顔プロセスも詳しく解説しています。
構成/山本奈緒子
第3回「50代の肌も蘇る、究極のソフトタッチ洗顔のコツ」は2月11日アップ予定です。
第1回「洗顔法だけで何歳からでも肌はよみがえる」はこちら>>
米澤 房昭
1945年熊本県生まれ。化粧品会社勤務を経てサロンを開業。顧客の肌に向き合って編み出した独自のテクニックと理論が評判に。乾燥やシワ、たるみのような加齢による悩みから、ニキビやアトピーなど深刻な肌悩みにまで結果を出し、全国からサロンに通う人も。また、女優やヘアメイクアップアーティストなどにも多くのファンがいる。1999年、銀座にサロン「米澤式健顔」として移転。著書には『米澤先生に聞く、肌のホントのことウソのこと55』(ハースト婦人画報社)、『大丈夫、あなたの肌は必ず変わる。』(宝島社)などがある。