私たちは毎日、笑ったり、おしゃべりをしたり、日常で何気なく筋肉をたくさん使っています。毎日無表情で過ごしている人なんていないでしょう。じつはこの筋肉の使い方が、シワやたるみの原因にかなり関係があるって、知っていましたか?
鍼灸師で『シワ図鑑』(講談社)の著者である土門奏さんに、シワやたるみの作られ方、若返る表情の作り方などについて教えてもらいました!


「舌」は顔の若返りの要!


顔の筋肉は一日中ずっと働いているので、どこか偏ったところばかりを動かしていると、そこだけ疲れがたまってこわばり、シワやたるみができていきます。それが老け顔にさせる、顔グセの仕組みです。
その顔グセの中でも特にわかりやすくて、見ためにも差がつきやすいのが「舌」。舌は大きな筋肉で、あごの骨の内側にぶら下がった状態でいるため、舌が下がってくると、あごの下もたるむことになります。舌はものを飲み込んだり、しゃべったりするのに使うもの。舌が下がったまま日常生活を送っていると、口まわりの筋肉の使い方も下がって、ほうれい線やマリオネットラインが深く刻まれることになるのです。

 

× 舌先が下がっていると舌の重みでいつもあごがたるんだ状態に。
○ 舌を上顎に上げただけであごのたるみがスッキリ。


いま、あなたの舌は口の中のどこを触っていますか?
図のように舌先をスポット(上前歯中央裏側の歯茎)に当てたまま、舌の真ん中が口の天井にぴったり着いているのが舌の正しい置き場所です。舌をいつもこの場所に上げておくようにしましょう。もし舌が上がらない場合は、ほおを指で押し上げながらおこなってみて。
舌の位置が下がると顔の表面の筋肉も一緒に下がって動いてしまいます。舌が上がっているだけで口角や下くちびるに力を入れる老け顔グセが直り、顔全体の雰囲気も若返りますよ。

上あごに舌を当てる位置。つねにここについているよう意識して

 

食べ方、飲み方で若返る


赤ちゃんはおっぱいを飲むとき、乳首を口内の天井に押し上げて、しごいて飲みます。成長してコップで飲むようになっても、しばらくこの口の形を保っています。それが年をとるにつれ、くちびるの先をつぼめて飲んだり、下くちびるを広げて流し込むようになります。舌の動きが衰えてしまい、口から水をこぼさないようにしないといけないからです。
飲みものを飲むときは、あごを上げずにコップを傾けて飲みましょう。アヒル口のように上くちびるを上げ、舌の上にしか水が通らないように。飲み込むときはくちびるに力を入れず舌を上げる力だけで飲み込みましょう。

× あごを上げて流し込むように飲むと、下あごの筋肉ばかり使いマリオネットラインや首たるみの原因に。
○ コップを傾けて、アヒル口で舌の上に飲み物を吸い込むように飲みましょう。

第2回は2月18日(日)アップ予定です!
 

土門 奏
鍼灸院土門治療院院長。国際鍼灸専門学校卒業後、筑波大学理療科教員養成施設卒業。はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師として大学の鍼灸治療施設で経験を積み、鍼灸院を開業。患者に「美顔はり」をしてもらえないかと頼まれたことがきっかけで「美顔率」の研究を始める。他では姿勢のゆがみなどから生じる腰痛や肩こり、姿勢のゆがみが原因でスポーツパフォーマンスが十分発揮できない状態を解決するための「コアコンディショニング」に興味があり、鍼灸マッサージのメニューに加えて運動指導やセルフケア指導もおこなっている。
著書には『〈黄金比率〉の魅力顔になる美顔率』(ベースボール・マガジン社)、『10歳若返る「顔グセ直し」』『シワ図鑑』(講談社)がある。

 

『シワ図鑑』
土門奏・著 講談社 1300円(税抜)

シワ・たるみはどうしてできる? 理由がわかれば直し方もわかるのです。気になる部分に直接アプローチするから、簡単・即効!

 

 

構成/庄山陽子(講談社) 撮影/伊藤泰寛(講談社)