389覚えていてくれて、ありがとう

ある日、友人がそっと花束を渡してくれました。「もうすぐ、お母様の命日ですね」という言葉とともに。もう一年も前のことなのに、覚えていてくださって、本当にありがたいと思いました。「有り難い」は、その字の通り、あることが難しい、という意味。ありがとう、という言葉はそこから生まれた感謝の表現です。自宅には仏壇も神棚もありません。小さなアンティークの家具の上に、母と祖母の写真を置き、お水と花を絶やさずにいます。それが私の気持ちの表し方。頂いたお花は北欧の水差しに挿して、写真のそばに置きました。花束には、母が好きだったオレンジ色のバラも入っていました。

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発行人・下田結花のブログ
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