「この人、すごくいい人だからおすすめ!」とまわりに言われる人よりも、「あんな男、やめなよ」と止められる人の方が、なぜ“沼”ってしまうのだろう……。そんな長年の謎が、火10ドラマ『あのクズを殴ってやりたいんだ』(TBS系/以下『あのクズ』)で玉森裕太さんが演じる海里を見ていると、なんだか分かるような気がしてきました。ということで、今回は、『あのクズ』を見て思ったわたしたちがクズに惹かれてしまう理由を徹底分析していきたいと思います!
①第一印象が最悪だから、上がるしかない!
『あのクズ』の海里は、初対面の印象はめちゃくちゃに良かったけれど、それも主人公・ほこ美(奈緒)を騙してお金を搾取するため。だいたいのクズは第一印象から最悪ですよね。だからこそ、ちょっと優しくされただけで、「えっ、この人って実はいい人なのでは?」と勘違いしてしまうんです。普段から優しい人ならなんとも思わないことでも、“クズ”だからこそ刺さってしまう。
たとえば、海里もほこ美が暴力を振るわれそうになったときに、さり気なく守ってくれたり、優しくバンテージの巻き方を教えてくれたことがありました。そのとき、わたしはまんまと「やっぱり、海里って優しいんじゃん?」と思ってしまいました……。クズなことには、変わりないのに。優しい人が損をするとは、まさにこのことだなぁと『あのクズ』を観ていると思わされます。
② 過去に何か重大な悲しみを抱えている!
みんながみんなとは言わないけれど、やっぱり“クズ”になるって何かきっかけがあるんですよね。海里の場合は、ボクシングの試合で、尊敬している先輩ボクサーを死なせてしまったという悲しすぎる過去があります(もちろん、故意ではなく事故ですが)。それから、海里は荒れ狂ってしまい、自暴自棄になっている。おそらく、「人を殺してしまった自分が幸せになってはいけない」と思っているんですよね。
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