youjinさんからの質問
Q.
夫が浮気をしているが確証が取れてない、
という場合、離婚において不利になることは?

2年前から、飲みに行った夜は決まって帰ってこなくなった夫。週1,2のペースで、会社に泊まるだの終電に乗り遅れただの言い訳しています。当初は帰りたくない理由があるのか問いただしもしましたが、段々、慣れと面倒でそのままになっている状態です。子供が3人いて、一番下が2歳と小さく、子供達もパパと慕っているので、この先どうしたものかと検討中です。私1人なら一緒にいる理由もないので、さようならしたい気満々なのですが……。私も仕事をしているので、貧しいながらも何とかやっていけるのではと思っております。浮気の確証は取れないのですが、こういった状況でも離婚は可能でしょうか? それともちゃんとした確証が取れないと、親権とか危うくなりますか? 子供と離れて生活していくことは考えておりません。(43歳)

特別ゲスト 原口未緒先生の回答
A.
浮気以外に離婚したい理由があるか、
一度考えられてみてください。

夫の浮気による離婚協議で難しいのは、妻が、まだ夫のことを好きな場合が多いということです。ですからyoujinさんにもおこなってほしいのが、次のシュミレーションです。

まず夫に「離婚したい」と切り出したとします。そうすると夫は「なんで?」と聞いてくると思うのですが、このとき、浮気のことは言わずに理由を答える、ということをやってみてください。浮気以外の理由が思いつかないようでしたら、まだ夫のことを好きということだと思いますので、やり直せるかもしれません。

ちなみに私の現在の夫は、結婚前は大変な浮気性だったのですが、結婚して子供が産まれてからはピタッと止みました。今は率先して子育てをする、いわゆるイクメンです。これほど変わったのは、夫いわく、「家が楽しいから」だそうです。これまで多くの浮気による離婚案件を見てきましたが、個人的には、男性は満たされないと遊ぶ生態なのだ、と感じております。実際、浮気した夫に話を聞くと「家が落ち着かず帰りたくなかった」と言う場合が多いのです。それで、他で満たしてくれる相手を……となってしまう。ひどく勝手な言い分ですが、そういう悪循環に陥ってしまうのが現実なのです。

ですからもしまだ夫のことを好きなようでしたら、やり直すことを考えられても良いかもしれません。そうすると恐らく、「なぜ夫が帰りたくないような状態に自分がなっているのか?」と考えるようになると思うのです。そこから「夫が家事を手伝わないからキリキリしているんだ」とか、「夫が育児をしないからだ」とか、理由が見えてくると思います。それが見えれば、同時に解決策も見えてくるもの。もっと夫に家事や育児をやらせるようにはどうしたらいいか?ということを考えれば良いわけですから。おそらくyoujinさんは、子供さんが3人いらっしゃって、しかも下はまだ2歳とのことですから、とても忙しくて自分の時間をまったく持てていないのだと思うのですよ。それで夫への不満がたまり、それが夫に伝わって、帰ってこなくなったのではないかと……。ですから夫に家事や育児をうまくやらせる方法を考え、もう少し自分の時間を持てるようにできたら、もしかしたら夫との関係も改善するかもしれません。

反対に、離婚したい理由が夫の浮気にあるのではなく、単純に「夫のことが嫌い」「男として見ることができない」といったことにあるのでしたら、そのように伝えて離婚協議をされたので良いと思います。親権を取ることに関しては、ご心配はいりません。今後のために少しでも多くお金が必要なら、浮気のことを伝えて慰謝料をもらうのが良いと思いますが、ただし浮気の証拠はないとのこと。夫が「浮気してない」と言い張れば慰謝料はとれないでしょう。もちろん夫が浮気を認めなかったとしても、youjinさんが親権を取れなくなるということはまずありません。ですが浮気を隠すということは、夫は離婚はしたくないということ。つまり家族への愛情があるので、そういう場合は、「一人で育てるのは大変だから」などと同情を覚えるような交渉をすれば、夫からお金を引き出しやすくなるもの。浮気を認めさせることに固執せず、少しでも多くの慰謝料を引き出す、という現実的な路線に切り替えられるのをオススメいたします。

ですがお悩みを拝見していて、youjinさんの場合は、まずは本当に離婚をしたいのか考えてみてほしいと思いました。離婚の手続きを進めるのは、それからでも遅くないと思いますよ。

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PROFILE
  • 原口未緒(はらぐちみお)1975年生まれ。弁護士。学習院大学法学部卒業。2004年に弁護士登録。民事、商事、家事、刑事、倒産処理、債務整理など様々な案件を担当した後、2010年に「未緒法律事務所」を開所。夫婦、離婚案件を主に扱っている。法的な解決策を提案するだけでなく、コーチング、カウンセリング、セラピー手法を取り入れ、「心のケアもする弁護士」として人気がある。著書に『「この結婚もうムリ」と思ったら読む本 こじらせない離婚』(ダイヤモンド社)がある。自身は3度の離婚を経て、現在4度目の結婚をし、第一子をもうける。 この人の回答一覧を見る
  • 山本 奈緒子1972年生まれ。6年間の会社員生活を経て、フリーライターに。『with』や『VOCE』といった女性誌の他、週刊誌や新聞、WEBマガジンで、インタビュー、女性の生き方、また様々な流行事象分析など、主に“読み物”と言われる分野の記事を手掛ける。 この人の回答一覧を見る