愚かに素直にやり続ける。
私にとって「書く」こと
先日、バタやんが記事にまとめてくれましたが、今年の1月16日、新刊を出版しました。「毎朝3分で服を選べる人になる」。私にとって12冊目の本になります。ほぼ文章で、写真はほんの少し。
1冊目の書籍「おしゃれの手抜き」から、8年が経ち、こんなにたくさんの本を出させて頂いたんだなあ、と感慨深い雪の朝です(笑)。
27歳の時にヴァンテーヌ編集部を辞め、フリーランスとして働く覚悟を決めた時。名刺には、肩書はなく、名前と連絡先だけを刷りました。とにかく生きるために何でもやろう、と決めていたので、肩書を自分で決めてしまうと、仕事が狭まる気がしたのです。ヴァンテーヌ時代は、企画立案、撮影商品のリース、撮影、そして原稿書きまでやっていました。その一部であっても、オファーがあったものは全てお引き受けするつもりでした。
5年ほどそのスタンスで働いた後、なんとなく「スタイリスト」としての仕事が増えてきました。今後はもしかしたら「スタイリングすること」がメインになるかもしれないけれど、だからこそ書くことは、絶対に捨てないように、諦めないようにしようと、心に決めたのもこの頃でした。
私のスタイリングは、自分が着る服が前提なので、電車に乗って通勤する。子供の学校に行く。家族と過ごす――といったシーンを満たせないものは、提案しないようにしています。というか、できません(笑)。ベーシックでシンプルが基本。だからこそ、その服や色、素材、小物を選んだ理由をきちんと言葉で語れることが必要です。自分をスタイリストたらしめているものは、センスでもお金でもなく言葉だ、と思っています。なので、出した本は、全て自分で書いています。もちろん今回の1冊も。
苦しく長かった「おしゃれ更年期」の過ごし方、抜けるための努力。45歳の今だから書ける、スタイリングの考え方や、スタイリングのセオリーを詰め込みました。最終稿で読んでからは、実は怖くて読み返せなかったのですが、昨晩遅くにもう1度振り返って読んでみました。今の自分が、今の自分のおしゃれが、ここにあるなあ、と思いました。
もし、何だかおしゃれにモヤモヤする、きっかけが欲しい。そんな方に読んでいただけたら本当に嬉しいです♡
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