このコラムでも何度かダニエル・クレイグ版のジェームズ・ボンドの素敵さについて語って来たと思うのですが、「dailymail」によると、歴代ボンドの中で、ダニエルは「最もハンサムではないジェームズ・ボンド」に選ばれてしまったようです。

<どのボンドがお好き?>

1位のショーン様は、若い頃より年配になってからの方が好みです。写真:Interfoto/アフロ
ティモシー・ダルトン。写真:TopFoto/アフロ
ロジャー・ムーア。去年亡くなったときには大勢のファンがウォーク・オブ・フェイムに集まり彼の手形のタイルに花を捧げました。写真:Everett Collection/アフロ
色男といえばこのお方、なピアース・ブロスナン。眩しそうな目が好き。写真:Visual Press Agency/アフロ
ダニエル様。いわゆるハンサムタイプではないのに、すごいフェロモン。——ここまで書いてきて、自分が渋くてミステリアスな雰囲気の男性に弱いという、皆様にとってはどうでもいい発見をいたしました。写真:James Veysey/Camera Press/アフロ

たしかに、最初にダニエルがボンドを演じると聞いたときは、「え〜ありえない! なんか肌も汚いしおじいちゃんみたいな顔だし、ないんですけどぉ〜!」と、(何故かギャル風口調で)ダメ出ししていた私。——何よりダニエルには、ショーン・コネリーやピアース・ブロスナンのような華がない。なんか地味! 天下のボンド様はやっぱり、老若男女誰が見ても「色男♡」とうっとりするような色気がなくっちゃ。——しかし彼がボンドデビューした『007 カジノロワイヤル』を観たとき、そんな想いは吹っ飛んだのです。スーツは似合うわ、感情を抑制したような表情に大人の色気はプンプン漂うわ、「ダニエル・ボンド、史上最高!!!!」と、帰り道ではダニエルを大絶賛していたのです。

そんなダニエル・ボンド好きの私にとってショッキングなこのニュースですが、どうやらこれは、ロンドン在住の美容整形外科医ジュリアン・デ・シルバ氏が、フェイシャル・マッピング技術で化学的に顔の黄金比率を調べた結果のよう。ちなみに歴代一ハンサムは、黄金率に89.2%マッチした、ショーン・コネリー様という納得の結果が。中でもショーン様のチャームポイントでもあるアゴが、理想の黄金率に99.8%マッチし、左右対称で完璧に近いんですって。

他にはロジャー・ムーアが88.8%、ティモシー・ダルトンが86.5%、ピアース・ブロスナンが85.3%のマッチング率。これに対し、ダニエルは84.2%の最下位。黄金率で見るとダニエルの顔は「ニンニク鼻に広すぎる顔、薄すぎる唇」と、散々な言われよう(涙)。でも好みの問題かもしれないけれど、ロジャー・ムーアやティモシー・ダルトンの顔って整っているけど個性に乏しくて、そんなに魅力を感じないし印象にも残っていないな〜。女優さんでもそうですが、どこかアンバランスなパーツがあった方が個性があって惹きつけられるし、その崩れたところに色気を感じる気がします。

そんなワケで(?)、2019年11月9日に全米公開予定だという噂の、『007』最新作でダニエル・ボンドを観るのが、早くも楽しみ! どうかそれ以降もダニエルの気が変わって出演続投してくれますように。