ビッグフェイスのマニッシュな時計がトレンドとして浮上したのは、もう5、6年くらい前だったでしょうか。インパクトのある存在感でコーディネートにメリハリを生み、同時に、時をつかさどるアイテムならではの知性が際立つビッグフェイスウォッチは、とりわけ働く女性の手元をアップデートしてくれるアイテムとして人気を集めました。
そして今、ファッショントレンド自体は、以前よりフェミニンでクラシカルなムードへ移行しつつありますが、マニッシュな時計は単なる流行を超え、ひとつのスタイルとして定着してきているよう。コーディネートの仕方も、ベーシックなカジュアルに合わせてハンサムなカッコよさを強調するだけでなく、反対に、エレガントな装いのグラマラスなアクセントとして取り入れてみるなど、身に着ける人の個性が生かされたものになってきているようです。
エディター 昼田祥子さん
オメガ「スピードマスター」
AKIKO OGAWA.デザイナー 小川彰子さん
ブライトリング
PROFILE 小川 彰子さん
「AKIKO OGAWA.」「AKIKO OGAWA. Lingerie」デザイナー。マスキュリンなテーラリングと女性らしさを融合させたスタイルが働く女性の支持を集める。また、エレガントなドレスラインは国内外のセレブリティからも大好評。2016年にはランジェリーラインもスタートし、今年はパリのランジェリー総合展示会に出展するなどグローバルに活躍中。プライベートでは、イギリス人の旦那様と3歳の息子さんの3人家族。
ファッションエディター 小泉恵里さん
ロレックス「オイスター パーペチュアル」
PROFILE 小泉 恵里さん
フリーランスのエディター。雑誌、ウェブなどで編集&ライターとして活躍、企業やブランドのコンサルティングも行う。最近、食べログマガジンで連載コラムがスタートし、話題の店を食べ歩く日々。
実は、女性が着けると手首の細さが強調され、よりフェミニンな雰囲気を漂わせることもできる、マニッシュな時計。メンズウォッチを愛用している人のなかでは、「パートナーの時計を借りているうちに、自分の方が気に入ってしまい、譲り受けた」という声も多いようですが、これからは、新しい時計を選ぶ際に、メンズウォッチという選択肢も覚えておきたいですね。
PROFILE 昼田祥子さん
出版社勤務を経てフリーランスへ。ミモレでは主にスタイリスト連載を担当しています。
甘いものも甘い服も苦手で、最近はメンズ売り場が一番落ち着きます(笑)。