こんにちは、編集部の柳田です。
前回のストレンジャーシングスに続き、オススメのネットフリックスオリジナルドラマを"懲りずに"ご紹介したいと思います。
今回は「マスター・オブ・ゼロ」(原題:Master of None)です!

Netflixオリジナルシリーズ「マスター・オブ・ゼロ」 シーズン1~2独占配信中

脚本も担当したアジズ・アンサリ演じる主人公デフは、生まれも育ちもニューヨークの、インド系アメリカ人2世。お菓子のCMに起用された役者として、それなりに収入はあるけれど、いまいち情熱をもって取り組める仕事はこない。気の合う仲間もいるし、女性関係も(Tinderを使ったりして)さほど困ってもいない。ニューヨークの毎日の生活も刺激的で楽しい。ただ、このままこの仕事をやっていくのか、結婚や子供というライフステージが進んでいくイメージもつかない自分の漠然とした未来に、不安を抱えている。

まさに、Master of None = 多芸は無芸、器用貧乏なわけです。
ただし、それを重く延々語る感じではなく、ニューヨークに暮らす現代のインド系マイノリティの生活をシニカルかつキャッチーに描いた、コメディドラマなんです。

2016年にはシーズン1がエミー賞脚本賞受賞、またシーズン2では主人公デフの親友役でLGBTQのリナ・ウェイズがエミー賞コメディ作品部門脚本賞を獲得。脚本兼デフ役のアジズ・アンサリはゴールデン・グローブ賞主演男優賞を受賞。


つまみ食いのススメ

 

下の予告編を見てもわかるのですが、正直このドラマ、めちゃくちゃな急展開で盛り上がりまくる!アガる!、止まらない!みたいなドラマではないです。ストレンジャーシングスが一気見したくなる作品だったのに対し、どちらかというと、つまみ食いして見てもジワジワくる感じでしょうか。通しで見ると、時系列はしっかりあるのですが、ほとんどのエピソードが1話完結のような作りで、忙しい方にもピッタリなんです。

一からゆっくり見る時間がない!、という方にオススメなエピソードをご紹介したいと思います!

シーズン1 エピソード2 ペアレンツ

インド系移民の息子であるデフが、何不自由なくアメリカで暮らせているのはすごいことなのでは、とふと親の苦労について考える。同じ境遇のアジア系の友達ブライアンと親に感謝を伝える会を催し、自分たちがいかに”選択肢”の多い人生を送れているかに気づく……。

シーズン2 エピソード8 サンクスギビング

幼い頃から毎年感謝祭を一緒に過ごしてきた主人公のデフと親友のデニース。デニースが自身のセクシャリティーを周囲に打ち合け、周囲が受け入れていく過程を、その時々の感謝祭の日を通して描かれる家族の模様。このエピソードでアジズ・アンサリとリナ・ウェイスが第69回エミー賞コメディ作品部門脚本賞を受賞。作中のデニースと同じように自分自身もゲイであるリナ・ウェイスが自身のカミングアウト経験から膨らませてできた話なんだそうです。

これだけをつまみ食いしても、なんとなく雰囲気がつかめるし、デフたちのことをもっと知りたくなるかと思います。

 

また、いちいち自分に置き換えちゃうような小ネタがかなり香ばしく、ジワジワくる面白さも「マスター・オブ・ゼロ」の魅力の一つ。

例えば、yelp(アメリカの食べログみたいなもの)で、散々友達と美味しいタコス屋を調べていて、評価の高いところを見つけて行った時には、15時で(検索するのに時間がかかりすぎて)売り切れてしまっていた、、、

といった、”ミレニアム世代”の闇みたいなあるあるの小ネタがユーモラスに描かれ各所に散りばめられています。”つまみ食い”とはいったものの、それはそれでかなり中毒性が高く、ずっと見ていたい独特の世界観。主人公デフのキャッチーで心優しいのに、物事があんまり上手くいかないというキャラクターも、見ていて応援したくなるんです。

次回は、ネットフリックスオリジナルシリーズの、「LOVE」を”懲りずに”ご紹介したいと思います。