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「大草直子監修コーチングシート」をやってみました③ byバタやん

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こんにちは、編集・川端です。ミモレが本になったらというコンセプトで生まれた初の書籍​『自分のスタイルが見つかる おしゃれコーチング』川良先輩ミカヅキ先輩に続き、「大草直子監修コーチングシート」を私も書いてみました。自分の好きなスタイルがはっきりしている自覚はあったのですが、その奥に隠された深層心理が明らかに……⁉︎ 

校了前、実はたくさんの表紙の候補があったんです。中でも私のイチオシだった「タマゴ色×シャツ襟×メンズライクな時計」のバージョンが採用されて、とっても嬉しいーーー! 愛おしい1冊です。

 

「おしゃれな人」より「一緒にいて楽しい人」と思われたい


STEP1は「自分を見つめます」。全部で6STEPあるのですが、私はここが一番難しかったです。外見の特徴やコンプレックス、そしてSTEP5で出てくる褒められるパーツも、書くことがなかなか見つかりませんでした。小っちゃな頃から小さくて、15で丸くなり始め(←ここ歌うとこです)、いつからか外見を他人と比較して一喜一憂することをやめてしまったんだと思います。

「褒められて嬉しい言葉」も、見た目に関するものより、内面的なものばかりに。

この話を人にするのは初めてなのですが、夫が私と結婚した理由を「りえちゃんはいつもおだやかだから」と言っていたと人づてに聞き、それって人生最高の褒め言葉だと思ったんです。

周りの人が、怒ったり、イライラしたり、落ち込んだりしたときに、ホッとしたり、クスクスと笑えたりする人でありたい。服を選ぶときも、その意図は1番にあって、自身の体型カバーや洒落た人に見えたい欲求はその次に。小柄で丸みのある体型が、コミカルで親しみやすく作用するなら、それはすごくアドバンテージですね。

 

トラッド&ボーイズカジュアル、好きなテイストは3歳の時に
 

一番、書いていて楽しかったのがSTEP2「ワードローブを見てみましょう」です。

「イラストのバランスも小柄だね」と大草編集長に指摘されたのですが、たしかに、八頭身では描けない……不思議。自分の身長のバランスで着たときのイメージなんですね。

好きなアイテムやテイストの原点は、子どもの頃の写真にありました。

父の仕事の関係でイギリスに。ロンドンのグレイッシュな空気感と街並み、赤いチェック、深いグリーン。記憶にはないけれど、一番好きな写真です。

子どもながら自分の母親は他の子のお母さんに比べておしゃれだなと感じていました。私に女っぽいヒラヒラした格好をあまりさせず、衿のあるものをよく着せていました。素材や色をレイヤードすること、トラッドな着こなしは、母のおしゃれとイギリスの影響を強く受けていると思います。

 

優等生のコケティッシュさ♡フレンチポップの衝撃


STEP4、「あなたがおしゃれだと思う人は誰ですか?」の項目でまたペンが止まってしまいました。

今人気のモデルやセレブ、有名人の私服を「自分が真似したい」という視点でチェックできていませんでした。あえて言うなら、大人のおしゃれを意識したのは、大学生の時に観た映画『シェルブールの雨傘』のカトリーヌ・ド・ヌーヴ。

カラフルでありながらお嬢様な装いは衝撃的でした。4番めと5番めに書いた「ちょっとだけ野暮ったい」ことと「次会うときに何を着ているかなとワクワクする」というのが、私のおしゃれの核心かもしれない。おしゃれな人より面白い人でいたいというのと裏返しなのですが、また会いたいと思われる人になりたい→印象に残る装いをしたい、という心理でしょうか。

ヘアメイクに関しては、あまり印象に残らないことが理想です。女優のミア・ファローを挙げましたが、この髪型を真似したいということではなくて、髪が短いこと以外にはヘアスタイルには無頓着というスタンスに憧れます

 

明確な将来イメージと、ぽっかり空いた40代後半

自分のスタイルを確認する「10年アイテム」。長く愛されるアイテムはバランスが完成されているから、何も見なくても、どの向きからも絵に描ける。
10年後、やっていたいことはあるけれど、自分のイメージはぼんやり。
昔から、欲しいものを紙に描いて、切って腕に巻いたり、授業中もノートの隅に描いたり……してませんでした??


これまで10年似合ってきたものも、この先、60代・70代の自分の装いも明確にイメージがあるんです。でもなぜか、10年後(48歳くらい)の自分がどんな服を着て、どんな仕事をしているのか、全くイメージができませんでした。いつまでも少年・少女っぽくいたいと、成熟を拒んでいる何かがあるのかもしれないと「コーチングシート」を書いて思いました。

私は、言葉にするより絵を描くほうがずっとラクでした。みなさんもぜひやってみて、埋めてみてください! イメージを明確にしていくことは、すごく楽しかったです♡

NAOKO'Sコメント

おしゃれな人より、面白い人でありたい、というのが、本当に「らしい」ですねー(笑)。多分この面白いには、チャーミングな、とか、インテリジェントな、とか。あとは、気さくな、という意味も含まれているのだと思います。結局は、このなりたいイメージをクリアにする作業が大切なんです!

 

 

<新刊紹介>5月18日発売
『自分のスタイルが見つかる おしゃれコーチング mi‐mollet BOOKS Vol.1』

ミモレ編集部 1500円(税別) 講談社

揺るぎない自分のスタイルがあると、とても生き易く、楽しい。でもそれを見つけるのは難しくて、日々トレンドや体型の変化などに振り回されてしまう…。スタイルのあるおしゃれな人になるには、どうしたらよいのか。ウェブマガジンとして、読者の悩みに寄り添い続けてきたからこそいきついた、ミモレならではのファッションブックを刊行。「紙のミモレが見たい」という読者の熱い声に応えた、待望の書籍第一号です。

【はじめに】白シャツとパール、そして私のスタイル
ミモレの大草直子編集長スタイリングにより、カジュアルからドレスアップまで白シャツのスタイルを見せます。
【第1章】インタビュー スタイルのある人ってどんな人?
・女優・板谷由夏さん
・「マディソンブルー」ディレクター中山まりこさん
・「ボンマジック」故・白井多恵子さん
・「CHICCA」ブランドクリエイター吉川康雄さん
【第2章】スタイルのある女性のリアルコーディネート
・熊倉正子さん
・ミモレ連載スタイリスト 田中雅美、斉藤美恵、福田麻琴、望月律子、室井由美子 スナップ&インタビュー
・おしゃれのヒントは街角にある!「SNAP!SNAP!」総集編
白シャツ、ジャケット、デニム、スニーカー、トレンチコートなど、流行に左右されないアイテム別に、ミモレのスナップの中から、人気のあったコーディネートを紹介します。
【第3章】コーチングシート(32P)
読者自身が書き込むコーチングシート。書き進めながら、最後には自分のスタイルのヒントを見つけられる内容。監修は人気スタイリストでミモレ編集長の大草直子。

文/川端里恵(編集部)