大人になると、人生の中で何度かは傷ついたり打ちのめされたりする機会があるはず。
涙をぬぐってそこから立ち上がったことも。
そして、そんな経験は人を強く美しくしてくれることも。

数年前から密かなブームを迎えている「金継ぎ(キンツギ)」。
割れたり欠けたりしてしまった器やグラスなどを接着し、その継いだ部分を金や銀で塗装する修繕技術のことです。
友人が営む京都の金継ぎ工房「リウム」に持ち込まれる器は、古いものや高価なものばかりでなく、気に入って使っていた皿や、プレゼントにもらった思い出のマグカップまで。「割れたから捨てる」のではなく、「直して使い続ける」ことの価値が再認識されているように思います。

金継ぎを施された器は、表情が加わって新たな美しさを帯びます。
傷ついたからこそ得られた、美しさ。
そうして時を経たからこそ備わる風格。
人も器もおんなじですね。

 

Information

京都金継ぎ工房「リウム」
¥3300〜 割れ欠けの大きさや継ぐ素材によって金額が変わります。見積もりをしてから修繕してくれるので安心です。

本格的な漆の金継ぎは時間も手間もかかりますが、最近は簡易金継ぎで1Day完結のワークショップも人気を集めています。
Maker’s base
¥4860
開催日程は上記URLよりご確認ください。