コレクションでたくさん発表されていた時には「本当に流行るのかな?」とぼんやり見ていたのですが、本当に流行っていますね、PVC(ポリ塩化ビニル)素材のバッグたち。そこで私の自慢のPVC素材のセルフヴィンテージのバッグを紹介させてください。

断捨離vs.セルフヴィンテージ_img0
こちら、1997年と1998年に開催されたエルメス創業160周年を記念して開催された大回顧展「不思議の国、エルメスへの旅」展の会場でのみ販売された限定アイテム。当時(今でもですが苦笑)、「バーキンは買えないけれど、これなら買える!」と購入したものです。それから約20年間、夏が来る度にチラホラと活用していましたが、今年ははからずしもトレンドのど真ん中に!

増えゆく荷物とにらめっこしながら、日々、断捨離問題と向き合っている私ですが、こういうアイテムが時に出没するのです。で、「手放さなくてよかった!」と思うわけです(笑)。このバッグは、当時(まだ20代だった!!!)活用していた時より、40代も半ばとなった今のほうが“あえて感”が際立ち、いっそう遊び心が出て良い感じだな、と。さらに言えば、数年後にトレンドど真ん中でない時に持った時のほうが、“あえて感”が個性に変わるので尚のこと良いのだろうな、とも思っています

断捨離vs.セルフヴィンテージ_img1
このようにビッグクラッチを入れて、財布や携帯など細かいものは見えないようにしています。中に入れるバッグはポップな巾着にしてみたり、スカーフで荷物をくるむようにしてみたりして、いろいろな表情に変えられるところも楽しいバッグ。

年を経て、私のワードローブにはセルフヴィンテージアイテムが続々と醸成されてきています。自分のワードローブの中で時を経ても(自分の中で)色褪せない物たちには法則があるなと、改めてしみじみ。私の場合、それはおそらく「好きな物FOREVER」ということでしょうか。という言い訳をもとに、断捨離がまったく進まないのであります(苦笑)。
 

今日のお品書き
今日から始まりました、エディタ―白澤貴子さんの新連載「好きだけ纏いたい」。その類い稀なる美意識がファッション業界でも評判の白澤さんの「好き」との向き合い方、ぜひお楽しみください。