先週の金曜日から日曜日に開催されたフジロックフェスティバル 2018に行ってきましたので、簡単にレポートいたします!

まずは天気。台風12号の影響により、天候は、日差し、雨、そして強風にみまわれた3日間となりました。

  • フジロック観戦記2018_img0 1日目は概ね晴れ。夕方にはまさにマジックアワーと呼ぶにふさわしい美しい夕景が広がりました。
  • フジロック観戦記2018_img1 大人のための移動遊園地「アンフェアグランド」がグラストンベリー(英国)からフジロックに。オブジェやパフォーマンスなど、なかなかのカオスぶり(笑)。
  • フジロック観戦記2018_img2 2日目〜3日目には時折、激しい雨が振り、強風も吹き荒れました。今年は、天候の振れ幅が大きい3日間に。


私の実際に観たステージのタイムテーブルを公開(誰にも頼まれていませんが苦笑)。天候と体力と相談しながら、できるだけ効率よく、たくさんのライブが見られるようにスケジュールを組みました。※ステージ別に色分けされています。

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【1日目】アボリジニの演奏する楽器、ディジュリドウ奏者GOMAさんがステージが特に印象に残っています。2009年の事故後、数多くの困難を乗り越えた彼の「このフジロックのステージがあったから、またこうして活動ができています」というMCや彼の魂の演奏に、私も含め感涙している観客多数。前評判も高く、楽しみにしていたODESZA。映像とエレクトロな音と人力のパーカッションの融合によるステージは、圧巻の一言。また、デビュー30周年を迎えたエレファントカシマシの気合いの入ったステージもしみじみと良かったです。
 
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【2日目】ヴォーカルが18歳の日本人の女の子ということでも注目されている、スーパーオーガニズム。楽しみにしすぎて前方で待機していたら、満員電車のようにギュウギュウになっていき、彼らの放つイマドキの脱力感に魅了されながらも意識が朦朧……決定している来日公演でゆったりと観ることを心に誓いました(笑)。苗場突撃音楽隊にはゲストに浅井健一氏が登場。かなり間近で久しぶりのベンジーのギター&ヴォーカルを拝めることができ感無量でした。2日目のメインステージのヘッドライナー、ケンドリック・ラマーを前にして土砂降りに。ただひたすら登場を雨に打たれながら待ち続けたためか、彼が登場しただけで泣けてきました(笑)。雨に打たれすぎ体力を消耗しすぎたため、この日は早めに宿に撤退。
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【3日目】夕方までは突発的な雨が幾度となく繰り返す不安定な天候。ジャック・ジョンソン以降は引き続き風は強いものの、晴れ間がのぞく天候に。昨夜のラマーの興奮の余韻が覚めやらなかったためか、この日はどこかフワフワした気分。ボブ・ディランは「本当に来るのか」と言われておりましたが、無事に降臨。苗場で見る御大は、なんだか精霊のように見え、「彼は苗場にいる」をずっと自分にリマインドし続けていました(笑)。(台風で前日開催の予定がこの日開催となった)隅田川花火大会のテレビ放映の副音声を担当していた、生粋のディランマニアのみうらじゅん氏の「俺はフジロックに行ってボブ・ディラン役でステージに立つはずだった。しょうがないから本人出てきているみたいですけど」という発言を後から知り、大爆笑。フジロックに行けなかった悲しみにより、いとうせいこう氏との掛け合いがかなり楽しい副音声だったそうで、聞いてみたかったです(笑)。


はい、私の今年のベストアクトは、ダントツでこの方でした。

 

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ケンドリック・ラマー! アルバム『DAMN.』が評価され、ピューリッツァー賞音楽部門を獲得。クラシック音楽家やジャズミュージシャン以外でこの賞を受賞したのはラマーが最初だったことでも注目を浴びました。受賞発表時にはプレゼンターが「ジャンル特有の言葉を使って、真摯に書かれた名手による楽曲の集合体で、現代のアフリカ系アメリカ人の生活や人生の複雑さを捉えた感動的なアルバムである」と紹介。

途中、雨足が強くなりながらも約3万人の観客はそんなことをお構いなしで大盛り上がり。ステージ中央でマイクひとつでパフォーマンスする姿は円熟味を増しキャリアのピークを迎えたダンサーやアスリートのパフォーマンスを見ているかのようでもあり、3万人を完全に掌握するカリスマだけがもつ力強さにグイグイ煽られながらも、一方で聡明なキャラクターの彼と優しい対話をしているかのような温かい気持ちになったりも……ライブ後は、「えらいものを観てしまった」と、後世まで語られるであろうフジロックにおける伝説的ライブの生き証人になったんだな、と大袈裟ながらに思いました。

ライブの詳細はコチラに詳しいです>>>「ケンドリック・ラマー、5年前の約束を果たしたフジロック帰還」Rolling Stoneより

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雨に打たれながら登場を待ちわびる観客たち。この後、私は人をかきわけ、かきわけ、前方へ。アンコールでは「携帯のライトを!」との呼びかけで、会場が星空になったかのような光景に。「自分の夢に気づく。そんな夜になるのかもしれない。すべての星々を近くに感じる」と歌う『オール・ザ・スターズ』でライブは大団円。そう、私たち観客ひとりひとりも、ラマーを近くに感じることができた夜だった気がするのです。あ〜、思い出しただけで泣ける(涙)。


次回は、フェスファッションについて書きたいと思います。

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万歩計をチェックしたところ、3日間で歩数にして約6万5000歩、走行距離にして約52kmを歩いていたようです。
 

今日のお品書き
ついに、スタイリスト 風間ゆみえさんが登場です。私、その審美眼にいつもウットリしておりました。連載もスタートしますが、まずは、インタビューから。「30代半ばを超えたら、服を着こなすための知恵」が必要になってくるという理由。ぜひご一読ください。