既婚の後輩男性になぜか口説かれました。彼は仕事ぶりは良いのですが、そのストイックな性格ゆえに人とぶつかるタイプです。正直、私の若い頃を思い出すからか、「よく頑張っているね」と声をかけていましたが、飲み会の二次会の後、手をつないできたり、「チューしたい」と言われたりと、驚くばかりです。私はあまり会社の人から女性として見られることもないし、恋愛経験も多くないことから、戸惑いの気持ちのほうが大きいです。その場は「体調悪い」と席を外しましたが、この先どう対応するべきか気が重いです。仕事上この先も関わりますし、上手くやっていきたいのですが、どうしたらいいのでしょうか？（37歳）
周囲の力も借りて
早めに相手の戦意を削ぐことが必須です。
なるほど、なかなか難しい状況にいらっしゃるのですね。ですが既婚男性との恋愛は、あまり良い展開は予想できません。周囲の協力も得ながら、上手にスルーして、早めに解決されたほうが良いと思います。思わせぶりな態度をとって相手を勘違いさせてしまいますと、最悪の場合、相手はストーカー化してしまう危険もあると思いますから。また、その後輩男性の奥さんが夫の気持ちに気づいてしまうと、かおりんさんと後輩男性との間に何もなくとも、嫉妬される可能性があります。僕はこれまで、そういった奥さんが不倫相手の職場に変な噂を流して、不倫相手が会社にいられなくなってしまった、といった光景も見てきました。ですからとにかく早く、後輩男性の戦意を削ぐことが大切です。
それには自分一人で何とかする必要はなく、周囲の力を上手に借りられたほうが良いと思います。上司に相談して、後輩男性をかおりんさんの職場へ出入り禁止にしてもらうとか、あるいは上司から彼にそれとなく「不倫はダメだよ」と諭してもらうとか。そういったちょっとしたことで、意外とあっさり防げたりするものです。
それから、かおりんさん自身も、今まで以上に慎重に行動をされてください。その後輩男性がいる飲み会にはできるだけ参加しないようにされたほうが良いでしょう。ましてや、二次会に参加しては絶対にいけません。たとえそこで接点がなかったとしても、二次会に行くこと自体が相手を勘違いさせる可能性がありますから。もし彼がかおりんさんに近づいてきたら、「体調が悪い」、「ちょっとお手洗いに」などと言って、すぐに逃げてください。とにかく相手の戦意を削ぐこと！ 後輩男性と同じ男としてアドバイスさせていただきますが、舞い上がってしまった男は怖い。そこから切ろうとするのは本当に大変ですので、今が大事です！
- 田村耕太郎（たむらこうたろう）国立シンガポール大学リー・クワンユー公共政策大学院兼任教授。ミルケン研究所シニアフェロー、インフォテリア（東証上場）取締役、データラマ社日本法人会長。日本にも二校ある世界最大のグローバル・インディアン・インターナショナル・スクール顧問他、日、米、シンガポール、インド、香港等の企業アドバイザーを務める。データ分析系を中心にシリコンバレーでエンジェル投資、中国・インドのユニコーンベンチャーにも投資。元参議院議員。イェール大学大学院卒業。日本人政治家で初めてハーバードビジネススクールのケース（事例）の主人公となる。著書に『君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか？』（マガジンハウス）、『野蛮人の読書術』（飛鳥新社）、『頭に来てもアホとは戦うな！』（朝日新聞出版社）など多数。 この人の回答一覧を見る
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