今年は台風に地震、日本各地で自然が猛威をふるい大変な爪痕を残しています。
被災された皆さまが1日も早く平和な日常を取り戻せるようお祈り申し上げるとともに、私も募金やチャリティなど少しでも自分にできることをと思っております。

以前、欠けたり割れたりした器を修繕する「金継ぎ」についてご紹介させていただきました。
「金継ぎ」とは、大切にしていた器が割れてしまった時、それを美しく味わい深くよみがえらせることのできる先人の知恵です。小さなものであれば穴を埋めてくれる技術もあり、細かく割れてしまったり破片が足りなかったとしてもかなりの確率で直すことが可能だそうです。
ただ、自然災害で家全体を揺らすような衝撃が加わった場合、器は単体ではなく複数一緒に割れて破片が混ざってしまうことがあります。そもそも、それくらいの被害が出ると、後片付けが大変で修繕するという気持ちまでいかないのではとも思います。

東日本大震災の時、私も大切にしていた器が数多く割れて悲しい思いをしたのですが、片付けるので精一杯で全部処分してしまいました。今落ち着いて考えてみると、残念なことをしてしまったと悔やまれます。
金継ぎは決して安価に利用できる技術ではない(もちろん唯一の器を直すと思えば高くはない)ので、割れてしまった全ての器を修繕することは難しいでしょう。
また、かなり粉々になったり混在してしまうと、欠片を揃えることができないこともあるでしょう。

そんな時は、そのうちのいくつか大きめ&キレイなところをとっておいて、アクセサリーや箸置きに蘇らせるのはいかがでしょうか。

実際、こうした陶器の破片を使ったアクセサリーのブランドも存在して、そのどれもが個性的な魅力を放っています。

● Sägen(セーゲン)
北欧ヴィンテージの器をアクセサリーのパーツとするスウェーデンのブランド。

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● カケラカケル
砥部焼の欠片を使った、まだスタートしたばかりの日本のブランド。

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まずは、安全に気をつけて(地震の際の器の片付けは、思わぬところまで破片が飛んでいることがあります。スリッパかスニーカーを着用の上で片付けをし、自治体のルールに従い処理してくださる方の安全にも配慮して捨てるようにしましょう)片付けをしてください。

そして、1日も早く日常を取り戻し、新たにステキな器との出会いと、アクセサリーでおしゃれを楽しむことができる日が来ることを願っております。