今回は、ごはんを炊く道具のこと。

 

私は、長いこと炊飯器を使っていません。
「死ぬ前に食べたいものはなんですか?」と聞かれて「炊きたてのごはんでつくった塩むすび」と即答するほど米が好きな私にとって、ごはんを炊くこと=食べること、生きること。
最近は、素晴らしい機能を備えた炊飯器がたくさん出ているのですが、私は「米を炊くのは鍋」と決めています。理由は、
・鍋で炊くのがやっぱり美味しいと思う
・炊きたてを食べたい(保温機能を使うとごはんの味が落ちるから)
・実は調理時間が短くて簡単
・食卓に鍋ごと並べたい(見栄え&おかわりのため)
炊飯器があったら絶対に保温機能を使ってしまうし、そのままテーブルに持って行くにはちょっと大きい。。。
便利な道具だとは思うけれど、その便利さと米の美味しさや食卓のステキさを秤にかけて、私は後者を選びたいと思ったのです。


そうそう。誤解のないように言うと、鍋炊きご飯は面倒だと思っていらっしゃる方もいるかもしれませんが、実は調理時間は短く(最短15分)、慣れれば食事のタイミングでパパッと炊けます。炊き上がったらテーブルに出しておいて、おかずやらお味噌汁やらを並べてから(その間にふっくら蒸らされる)カパっと蓋を開けてよそえて、おかわりでいちいち席を立たずに済むのです。
なんて素晴らしい!VIVA鍋炊きごはん!

 

色々試してみて、今のわが家の一軍入りごはん炊き用の鍋は、
バーミキュラstaubの鋳物鍋、そして長谷園の土鍋です。
デイリーで朝の白ごはんを炊くのはバーミキュラ、多めに炊いたり炊き込みごはんにする時は長谷園かstaubのオーバルを使用しています。

バーミキュラは日本生まれの鋳物鍋。うちは主人と私と2歳の娘の3人暮らしなので、バーミキュラの14cmサイズがぴったり。1合半の少ないお米でもツヤツヤ美味しく炊き上がります。家族が多かったり、お子さんの年齢が少し上なら、もう1サイズ大きいものがオススメです。
とても丈夫で手入れもしやすく、いざとなったら全部塗り替えて新品同様にしてくれるというオプションがあるのも心強い。火加減が面倒という人のためのライスポットという家電も便利ですが、私はこちらは煮物用なので、ごはんはもっぱらガス火炊きです(ちなみにライスポットは鍋部分はシックな黒の鋳物なので、テーブルに置いてもスタイリッシュでかっこいいです)。


長谷園はサイズが少し大きめで、最高においしいおこげができるのがお気に入り。炊き上がった後置いておいてもべちゃっとしないし、何より存在感があって「ごはんはご馳走です」と知らしめてくれるのがいい!土鍋なので手入れは気をつけなくてはいけないものの、それをする価値があるアイテムだと思います。

 

そして、この鍋たちの良いところ。
それはテーブルに並べてもOK(むしろ並べたい)なルックスであることです。
特に子どもが生まれてから「品数より一皿入魂主義」になったわが家は、ともすればテーブルに空白ができがち。例えば、朝食は大きな皿に焼き魚+小皿や小鉢で常備菜とお漬物、それにごはんとお味噌汁という極めてシンプルなスタイルなので、下手をするとテーブルに大きなスペースができてさみしくなりがちなのです。ところが、ここにどんとごはんの鍋が鎮座すると、目にもボリュームが出てちゃんと料理したぞう感がわいてきます。しまうのが面倒なので出しっぱなしにすることも多いものの、あら不思議。ガス台の上に置いておいてもステキキッチンに見えるのも、ありがたいポイントです。