アメリカで行われた、ステップ・ドーター(継子の娘)の式で。イヴ・サンローランのオートクチュールドレス、ボレロ、ロジェ ヴィヴィエのクラッチバッグ、 ディオールのフラットウエッジシューズ。


ヨーロッパやアメリカでは、6月から9月の第1週の週末までが、ウェディングシーズン。私も今年は6月16日と9月15日の2回、結婚式に出席しました。
6月16日は長男が中学から高校まで一緒で、今でも家族ぐるみで仲良しのお友達の結婚式。場所はイタリアのキャンティ地方のお城でした。
9月15日は、ポルトガルの我が家を設計してくれた建築家の結婚式。
こちらの場所は、花嫁のご実家のワイナリーでした。

イタリアのフローレンスにある、エミリオ・プッチのオーナーのご自宅で行われたニックとアルバロ(以前登場した二人です!)の結婚式。ヴィンテージのクレージュのドレスを着て。

ヨーロッパの場合、ほとんどが教会での式の後、カクテル、そしてディナーレセプションとなります。
長いときは、まず朝にシヴィル結婚式、それからランチレセプション、教会での式、カクテル、ディナーレセプション……と延々と続くのです。
私自身の最初のフランスでの結婚式もそうでした。
これに、前の夜にあるリハーサルディナー、結婚式の翌日にあるカジュアルなプールパーティやピクニックと、最低3、4回のドレスアップが必要です。
それぞれ何を着て行けばいいのか、毎回考えなければ行けません。
結婚式の招待状を受け取って、 ドレスコードが書いてあれば簡単ですが、ない場合はまず場所を確認し、だいたいの結婚式の様子を想像して、何を着て行くのか考えます。

ベビーブルーのヘアピース風帽子、シルバーグレーのアレキサンダーマックイーンのドレス。


まず、教会での式の場合、 あまり肌の露出のないドレス、帽子着用が基本。
帽子は新郎新婦のご家族のフォーマル度に合わせて、形や素材を選びます。
ここで結婚式のゲストの基本中の基本。
白、黒のドレスは絶対に禁止です。色はなるべく明るい色を選ぶのがゲストの嗜み。
アメリカでは赤も花嫁より注目されてはいけないという理由で選びません。
レセプションが行われる場合は、ブラックタイならドレスはロングを、そうでないならショートを選びます。

教会での式です。セリーヌのイエロードレス、イヴ・サンローランのエメラルドカラーのシルクシューズ。ロジェ ヴィヴィエのクラッチバッグで。
レセプションでは帽子を取って、アルバロのメタルブルーのフラットシューズで。

靴も大切。特に夏など、アウトドアの場合は芝生であることを想定して、フラットかプラットフォームを選びます。
バックもドレスの色や形の合わせたドレスバックが必要です。
間違ってもディバックなどは持っていかないように!