私は、配られたTシャツにマルニのパンツとケネスコールのヴィンテージスカーフ、アディダスのシューズで 、完璧なファーマースタイル。アルバロはカーキー色のシャツに白のショートパンツと、かなりオシャレなファーマー。

ワインハーベストの季節に、今年もなりました。
私の住んでいる場所はL’AND Vineyards という名前の通り、ワイン畑の中にあります。
毎年ブドウの収穫が始まる日には、その地域の各ヴィラのオーナー家族や友人、ホテルの宿泊者が集まってお祝いする会が開催されます。
ヴァンダンジュの日です。

私は去年から参加していて、今回が2回目。今年は友人のシューズデザイナー・アルバロと、そのご主人でライフスタイルの有名なコラムニスト(この連載が人気!)をしているニックがちょうど遊びに来ていたので、3人で参加です。

3人でインスタグラム用に記念撮影。もちろん私だけ、本当のブドウ積みおばさん。

まず、ホテルのロビーに集合。カクテルをいただきながらヴィラの新しいオーナーや、しばらくお見かけしていなかったご近所の方とおしゃべりしていると、お揃いの帽子、Tシャツが配られます。
それからみんなでワイン畑に向かいます。

それぞれバケツとハサミを手にして、いざ、ブドウ摘みへ!
あいにく今年は、ブドウの味を左右する8月前半の1週間、連日気温が46℃という異常気象だったために、出来栄えは過去最低でした。
ブドウが半分以上、干し上がっていたのです。

とはいえ、こんなに収穫できました!
ニックとトラックに乗ってみんなのブドウを集めています。

それでもどうにか収穫し、次はブドウをベルトコンベアーに乗せます。
ゴミはもちろん、大事なのは青いブドウを取り除く作業。青く熟していないブドウが混入するとワインの味が落ちるので、これはお祭り騒ぎのようには行きません。真剣に目と手を使う作業なのです。

ご覧のように青いブドウが混ざっています。 

私は前回の経験から、すでにプロ並みの手際の良さで作業の中心に。
なぜ私がブドウの仕分けを率先してしたがるかというと、実は去年、この作業の後に手を洗った際、その手が美しくなっているのに気付いたからなんです。
皆さんご存知かもしれませんが、フランスのボルドーにはブドウの皮を使った有名なスパがあります。まさに、ブドウの驚くべき美肌効果です!

来年はできれば1日ボランティアでこの作業がしたい!

こうして無事に今年の収穫を祝った後は、ホテルの庭に用意されたテーブルに着席して、ミシュランの星付きレストランのシェフが作るバーベキューとワインを頂きます。 ディナーの後は、満月の下でダンスを楽しみ、新しいご近所さんも含めて、話題はもう、ニューイヤーズ・イブのパーティーの予定についてです。