文章の出だしから失礼します。このところ、きちんと晴れた日が無く、何となくもやもやした日々を送っているのですが、皆さま如何お過ごしでしょうか?

到着して30分後、雲行きが怪しく。

ピクニック(外で昼寝)を楽しみに出かけた矢先のゲリラ豪雨→駆け込んだカフェでしばらく足留め。そしてタイミングを見計らって出たものの、やはり帰る頃には濡れたネズミの様な姿。

ハンドドリップのコーヒーでしばし和む

 

秋の夜の風が吹いてくるころいつも思い出すのは、2000年始めに住み移ったロンドンで、初めて涙した時のこと。タクシーの中だった。たくさんの悔しい思いをして、もやもやしていたからだった。

タクシーの運転手さん、

(だいたい無口な人が多いのだが) 

「これからロンドンは本当にいい季節が来るんだ。公園を散歩して、ベンチに座って、持って来たサンドイッチを食べるんだよ。それだけで、幸せな気分になるんだよ。試してごらん。あ、トレンチコートを着てね。」

公園に行ってみればなるほど、バスケットに詰めてピクニックを楽しむ人もいれば、駅前のスーパーで調達したサンドイッチにシャンパンを用意した男性(しかもグラスはポケットから出して、マジシャンの様だった!)に、喜ぶ女性。みんな手軽に公園を散歩しながら本を読んだりしてる。

秋深くなれば、車のフロントガラスにヒラヒラと落ちてくる沢山の種類の落ち葉がまるでスローモーションの様だった。その瞬間、この国をまるごと好きになったことを覚えている。それ以後、秋に落ち葉のヒラヒラが来る頃が一番懐かしい。どの道を通っても、あの時の気持ちが鮮明にに思い出せる。

皆さんにもきっと同じことがあるのでは?

あるラジオ番組で、秋の風景にはまる音楽を紹介する企画があり、ロンドンに移住した今井美樹さんが選んだ曲は、Billy Joelの"Leave a Tender Moment Alone"だった。

食事をしながらSpotifyで選曲をするのを楽しんでいるのですが、先日、残りのワインを飲みながら、チーズとフルーツを食べていたあたりでその曲がかかったのだった。

ここ3年くらいはずっと自然派ワイン。身体が疲れないです。

うわー、やられた。なんで?今これかける!?自分しか分からない"もやもや"がバレてるんじゃないかと、急に早口になったり、黙ったり。この歌詞と同じ様な状況に、何10年も前からジーザスの様にこの状況を知っていたのでは、Billy様。しかし大人の男性が歌うシンプルな歌詞って、Pureだなあ、としみじみ思いました。

私にとって、Tender Momentとは柔らかなとか優しい状況では無くて、もやもやした気持ちだと思うのです。

そして、しばらくはそっとして、この気分を味わう。

1983年にリリースされた時から今まで、きっと沢山の人がこの曲を聴いて、あ、自分の事だ!っていう瞬間があっただろう。

アーティストは時を超えて突然、心の中にやって来る。そしてその時代にあっという間に連れて行ってしまう。

2018年の中秋の名月は、東京からは月が見えなかった。しかし、Seoulの友人から月の写真が送られて来て嬉しかった。

月は(あなたは)世界にたった一つしか存在しないのだから、というタイトルがついていた

 

この顔は、もやもやか、にやにやか?