前回のコラムでもさらりとお伝えしましたが、超短期、でも私にとってはここ15年ほどで一番長いお休みをいただいて、フランス、プロヴァンスに乗馬&語学の留学をしたこの秋。
久々にフランスで生活をしてみて、iPhoneのなかった頃とは文化や生活の仕方、アナログだったはずのこの国でも色々と様変わりしていることを実感したけれど、相変わらず昔と同じでホッとしたことがあった。
それは、いつもフランスの魅力について尋ねられると答えていることであり、今回ホームステイ先のマダムのふとした一言にも表れていたこと。
「フランスではみんな «選ぶ»ということに対してとても注意を払っているの。それは衣食住や持ち物、考え方、全てにおいてよ」
例えば身の回りのものについて選んだ理由を聞かれたら、一般的な価値や値段とは関係なく、それが今手元にあるいきさつや魅力を延々と話せる。
もちろんフランス人が話し好きということもあるけれど、それだけ長く語れるというのは選ぶ時間を大切にし、常に自分と対話しているということ。
もしごく限られたお金だけでやりくりしなければいけない状況だとしても、ただ安かったから、という理由だけでは終わらない。
そして、重きを置くのは周りにどう見られるか、ではなく、自分がどう感じるか。
それは真の心の余裕の表れでもあると私は思う。
やっぱりこのコラムのテーマを「好きだけ纏いたい」にしてよかったな♡ なんて、自画自賛したところで。。。
ここで、前回質問を募集した際にもご要望いただいたフランス人らしい垢抜け定番テクをひとつご紹介。
それはとっても簡単にできる、パンツスタイルの時の足首のチラ見せ。
もう誰もがとっくに知っている方法のようで、意外と日本ではデニムパンツ以外で上手に活用できている大人の女性をあまり見ないような気がします。
背の低いフランス人がよく活用している、つまり日本人にも真似しやすいのは、クロップド丈パンツにトゥが丸過ぎないフラットシューズを合わせる着こなし。それでもモタつく時には靴の色を白に。
私も特別小さくはないのですが、モデルさんのようにバランスが良いわけではないので、なんとなくバランスが悪く感じるときはクロップドのパンツで帳尻を合わせるのが好き。
特にこれからの時期、分厚いニットを着たり、肌面積が自然と小さくなったりする晩秋や冬は全体的にモタつきがちなのでよくこのテクニックを使っています。
シンプルな服でも、足首見せをするかしないかで雲泥の差。
なんでもないのにどこかこなれて見える、複雑なことは何もしていないのに洗練されていて女らしい。
そんなフレンチスタイルを目指す人にはぴったり。
まずはクロップドパンツを新たに探す前に、家でお蔵入りになっているパンツ、少しだけカットして試してみてはいかが?
さて、貴女が全身鏡を見てなんだかバランスが悪いと感じた時にする解決法はありますか?
「首とつくところは冷やさないのが基本!」と怒られそうですが、ちょっと見えているだけでも全然違う。寒がりな私は、かなり早い時期から靴底に靴専用の貼らないカイロを、寒くなると背中に貼るミニカイロを追加しています。
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