「フランスの名品」と聞いて、皆さんは何を思い浮かべましたか? 誰もが知る名品から意外な逸品まで、福田麻琴視点で語っていただきました。無駄がなく普遍的、でもいつも新鮮な福田さんのおしゃれに欠かせないアイテムのなかから、ぜひマネしたい5つをピックアップします。


フランスの名品1.
<セントジェームス>の無地シャツ

 

誰もが知るフレンチブランドのひとつが<セントジェームス>。少し厚手のボーダーシャツが有名ですが、福田さんが愛用しているのは無地の柔らかいTシャツ素材“taille4”なんだなそう。「tailleとはフランス語でサイズという意味。4は私にとってちょっと大きめのサイズなんですが、そでをまくったり、すそをインしたりして、着こなしを楽しんでいます」と魅力を語ってくれました。
 


フランスの名品2.
<サンローラン>のジャケット

最近、福田さんの名品に仲間入りしたのが、このジャケット。フランスのショップ店員さんが着ているのを見て以来、欲しいものリストにずっと入っていたけれど、値が張るので、なかなか手が出なかったのだそう。「試着して値段の意味がわかった気がしました。スマートなのにノンストレスな着心地。かっこいいのに女性らしくてエレガント。どこにでもある定番アイテムだからこそ、こだわりの一枚を見つけるべきなのだと実感できました」
 


フランスの名品3.
<マリーエレーヌ・ドゥ・タイヤック>のネックレス

 

「こういう粋なアレンジを加える、フランスの文化や感性が大好き!」と紹介してくれたのが、<マリーエレーヌ・ドゥ・タイヤック>のネックレス。素材はマットで洗練されたゴールドで愛らしいハートが連なる、大人の遊び心が感じられるデザインです。長い間、買おうか悩んでいたそうですが、試着したら最後、すぐに購入を決めたそう。「可愛らしさと遊び心が詰まった逸品は、大人になってから身につけてこそしっくりきます。人としてもこのネックレスのようでありたいなと、思っています」
 


フランスの名品4.
<シャネル>のチェーンバッグ

「凜としていながらもどこか気品を感じさせ、まさに“自立した女性の象徴”のように思えるバッグは一生懸命働いて、自分で稼いだお金で買おうと心に決めていました」と話す福田さん。いざ手にしてからすでに10年以上が経ったそうですが、今も持つたびに背筋がすっとのびるといいます。「フォーマルなときはもちろん、普段のシンプルなお洋服に合わせてもさりげないエレガンスを添えてくれます。これまでもこのバッグとともにたくさんの物語を紡いできましたが、これからもそうであると信じています」
 


フランスの名品5.
<イザベルマラン>のワードローブ

 

福田さんにフレンチスタイルの幅を教えてくれたのが<イザベルマラン>。「私の知っていたTHE!フレンチとはまた違う、新しいフレンチスタイルを教えてくれた」そうで、パリ留学中にいちばん通ったショップなんだとか。「カジュアル、ストリート、スポーティ、ヨーロピアンエスニック・・・・・・パリジェンヌが本当に好きなテイストがぎゅっと詰まっています。一点投入すれば、たちまちエフォートレスなフレンチムードが漂う魔法のようなお洋服」と絶大な信頼を寄せていて、年齢を重ねた今もフレンチスタイルに欠かせないブランドなんだそう。


福田麻琴さんが愛するフランス名品は、実はこれだけじゃないんです。新刊『THE FRENCH STYLE BOOK カジュアルで女性らしいパリジェンヌな着こなし』では、ファッションアイテムだけでなく、福田さんが愛するコスメなども紹介されています。続きは本で確かめてみてくださいね。


文/幸山梨奈

 

 

新刊情報
『THE FRENCH STYLE BOOK カジュアルで女性らしいパリジェンヌな着こなし』

福田麻琴 著 KADOKAWA刊 1400円(税別)

人気スタイリスト福田麻琴さんが考えるフレンチスタイルを、パリジェンヌのスナップと無駄のない洗練されたコーディネートとともに紹介する1冊。誰もが取り入れたい普遍的で新鮮なコーディネートはALL私服&セルフコーディネート! その他、覚えておきたい「フランスのアパレルブランド」、「長く大切に使いたいフランスの名品」、「パリジェンヌの今」など、福田さん視点で切り取る最旬フランス事情も必読です。