12月に入り、2018年も残すところあと少しとなった今、周りでいろいろなことが起きています。
先日のとある朝、まだ7時前の真っ暗い中、救急車の音で目が覚めました。
それも1台の音ではなく数台、いつものようにコーヒーをベッドで飲んでいる間に、その数はどんどん増えているようです。
先々週の土曜日にパリでは「イエロージャケット(黄色いベスト運動)」というデモが大規模な暴動に拡がったばかりなので、これは何かまたあったのかと、急いで外に行ってみることに。
ちなみに私の家はフランスの国会議事堂のすぐ横にあり、コンコルド広場は目の先。

 

外に出てみるとコンコルド広場まで、道が救急車で埋めつくされています。
今日はフランスの救急車のストライキのようです。
朝食を食べてから、まだ歩行者は交通止めになっていないコンコルド広場を通って、いつものヨガのクラスに行きました。
救急車のストライキの人達とは別に、マスクをしてイエロージャケットを着た人たちが、どこからともなく集まってきているようです。

2時間ほどして帰宅しようとまたマドレーヌ広場からコンコルドに向かうと、火薬の匂いがしています。
黒い煙がコンコルドの橋の手前に見えていますし、爆竹の音も響き渡っています。
広場の前には機動隊が立ちふさがっています。

その機動隊のひとりに「橋の向こう側に住んでいるのですが、どうしたらいいか」と尋ねると、「ちょっと煙たいので喉が痛くなるかもしれないけど、このまま橋を渡って帰れますよ」と言われました。
ハードなヨガの後でお腹も空いているし、遠回りするのも面倒だったので、そのまま歩いて帰ることに。

広場も半分まで来ると、もう爆竹は私のすぐ横で鳴っているわ、黒い煙はもっと大きくなってくるわ。

 


すぐ横を歩いていた観光で来ていた若いルーマニア人の女性お2人に、「何かあってもこんなにたくさんの救急隊と救急車がいるから大丈夫」などと言いながらも、怖くなって3人で走り出しました。

そんな中でも橋の上には普通に歩いている人、ジョギング中の人が。救急隊の人たちは、用意されているコーナーでサンドイッチなどを食べているし、みんな写真を撮っている。デモに慣れているパリならでは、というか、何とも不思議な光景です。

大暴動の前日の夜。ディナーの後、 店のショーウィンドウをまるでハリケーンが来る前かのように、木や鉄板で補強している人たちを横目で見ながら、クリスマスライトが美しくきらめくシャンゼリゼ通りを、不可解な気持ちで歩いてきたばかりです。

 
 


フランス大統領のマクロンをマリー・アントワネットに例えている人もいるようですが、何十年もほったらかしにしてきた数多くの問題を、ほんの1年ちょっとで、魔法のように変えられる人がいるわけがありません。
たくさん税金を払ってくれる会社や、個人がいなくなってしまったフランスに、税金を払ってでも居たいと思われる国にすることが、マクロンの基本的な考えです。

ブレグジット(英国のEU離脱)のデッドラインは2019年の3月30日。
イギリスの元首相マーガレット・サッチャーが50ポンド札の顔に選ばれそうです。それはやはり彼女の功績を誰もが認めているからでしょう。

出典:Britannica.com


アメリカの41代目、ブッシュ元大統領が、先日94歳で亡くなりました。
彼が選挙で負けて政権を引き継ぐことになったクリントン元大統領を、ホワイトハウスに迎えたのは有名な話ですが、そのときにクリントン元大統領に宛てた高貴な手書きのカードが今また、話題になっています。

出典:nytimes.com

私の住んでいたカリフォルニアとメキシコの国境では、南米から安全な 生活を求めて押し寄せてきた難民の集団が、行き場のない状態です。

そして今、世界に求められているのはミシェル・オバマのような女性なのでしょう。
基本はオバマ大統領が言った通りYES WE CAN.

ミシェル・オバマの自伝が先日発売に。「Becoming」

国が何かしてくれるのではなく、自分に何ができるのかをすべての人が考えることが、今、本当に必要なことだと思います。