平成も残すところ、あと少しとなりました。美智子さまは2019年に私たちもまだ見ぬ上皇后というお立場になられます。凛とした美しさとふるまい、温かい家族を築かれてきた美智子さま。ミッチーブームを巻き起こした1960年代から1970年代の若き日のお写真が、講談社写真部に多数所蔵されていました。写真からあらためて振り返る美智子さまのあの日 あのとき、そしてほほえましい家族の姿……。写真集『美智子さま あの日 あのとき』(監修 渡邉みどり)からご紹介します。
何年たっても色あせないおしゃれがここにあった
訪問先の人々の思いに沿うように――。お相手が快く感じる服装を――。
細やかな気遣いをされたうえで、いつも明るくふるまわれます。その優しい微笑みが、何よりもお召し物を引き立てるのです。そしてその気持ちが伝わる装いは今でも私たちを魅了します。
ベージュのスーツに、リボン、帽子、手袋とアクセントの色使いがおしゃれ。衿元からさりげなくのぞくパールのネックレス。美智子さまのご愛用の宝石はパールです。 東京・日本橋三越本店にて原色押花点をご見学(1966年6月)
手を振られたり、花束をうけとられたり、と意外にお体を動かすことの多い公務。袖の広がったコートはエレガントで実用的なデザインなのです。 東京・代々木公園陸上競技場のパラリンピック開会式のご出席。(1964年11月)
よくお召しになれていた水玉模様
公式な場でもインフォーマルでも、水玉模様は軽やかな印象。若々しくアクティブな印象に。
浩宮さまの手を引いて軽井沢にご到着。
水玉模様の帽子とインナーがアクセントに。群馬県の各地をご訪問(1969年8月)
スーツやコートの襟元にさりげなく光るブローチ
ブローチを一つつけるだけでシンプルなスーツも華やかに。左襟のやや高めにつけるのが美智子さま流。
衿元のパールのブローチがさわやかな印象。和歌山県各地をご訪問(1971年11月)
紺の襟にパールの輝きが映えます。徳島・徳島市役所をご訪問(1971年8月)
渡邉 みどり(わたなべ みどり)
ジャーナリスト、文化学園大学客員教授。昭和9年(1934年)、東京都生まれ。早稲田大学卒業後、日本テレビ放送網入社2年目で皇太子のご成婚を、総責任者として昭和天皇崩御番組を報道したほか「がんばれ太・平・洋ー三つ子15年の成長記録」で日本民間放送連盟テレビ社会部門最優秀賞受賞。著書『美智子さま 美しきひと』(いきいき)、『美智子さま マナーとお言葉の流儀』(こう書房)『とっておきの美智子さま 「平凡」が見た若き日の素顔』(マガジンハウス)など多数。
『美智子さま あの日 あのとき』
著者 監修:渡邉みどり 2200円(税抜) 講談社
若かりし日の美智子さまの写真を見ると、その凛とした美しさ、素敵な着こなしに、思わずため息がもれます。今見てもおしゃれと思うそのお姿は同世代の方々だけなく、幅広い世代の憧れ。講談社所蔵3万点以上のお写真から選び抜いたものをデジタル化し、色鮮やかによみがえらせました。オールカラー。永遠の美しさ、おしゃれのお手本はプレゼントにもおすすめ。
その美しさ、心温まるお写真は何度も見たくなります。
『美智子さま あの日 あのとき』のほか、料理、美容・健康、ファッション情報など講談社くらしの本からの記事はこちらからも読むことができます。
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写真/講談社写真部
出典元:https://kurashinohon.jp/854.html
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