2019年。実は、10代の頃から、今年がくることを楽しみにしておりました。それは、1982年からヤングマガジンに連載され、1988年に映画化された『AKIRA』と1982年に公開された映画『ブレードランナー』の舞台が、どちらも2019年だったから! 

第三次世界大戦後の近未来の東京を舞台(新たな都市として東京湾上に、新首都としてNEO TOKYOが建設されている)に、アキラと呼ばれる強大な超能力者を巡り、軍隊やゲリラ、暴走族たちが戦いを繰り広げます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Supremeさん(@supremenewyork)がシェアした投稿 -

2017年にはSupremeともコラボし、話題に。


どちらも初見時(公開時ではなく後にビデオで)の印象は、
「なんだ、これ!」でした(笑)。

とにかく1度では咀嚼できなかった。それでも、約30年後はこんな時代になってしまうのかもしれないかもしれない……そのスケール感と退廃的な空気感には、日本中に漂っていたバブルの空気感の残り香を自分の視界から一掃してくれるほどのインパクトがありました。

『ブレードランナー』は、酸性雨が降りしきり、悪夢的テクノロジーから生まれた人造人間(レプリカント)たちが人間によって管理されているディストピアが描かれています。


キューブリックの『2001年宇宙の旅』は1968 年に公開されているので、だいたい30年後くらいの近未来を描くのが、「本当に世界はこうなるかもしれない」という現実感のある未来を提示するのに適しているのかも、と考えて当時「大発見だ!」とひとりごちたりもしていました(笑)。

年末年始に、映画『AKIRA』も観て、漫画も全巻読み、『ブレードランナー』のファイナル・カットを鑑賞。『AKIRA』は漫画と映像作品を対比させるのも一興です。ちなみに、2017年に公開された30年後の世界を描いた続編『ブレードランナー 2049』(ハリソンン・フォードも出ていますが、主演はライアン・ゴズリング)は私の中では今ひとつでした……!
 
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