これまでに何回も観直してきたのですが、2010年を過ぎたあたりから、「あれ、もうすぐあの2019年が(思ったより早く)きちゃうな」と頭の片隅でたまに思い出すようになっていました。『AKIRA』では2020年に東京オリンピックが開催されるという表現がされているため、2013年に東京開催が決まった瞬間、作者である大友克洋さんの予知力にSNS界隈が大いに盛り上がりました。大いに鳥肌が立たせながら、「ついに、東京湾上にネオ東京が!」と興奮しながら部屋の中を右往左往しましたっけ(笑)。
『AKIRA』の世界観のもと、大改造が進む東京の姿を追いかけるNHKスペシャル「東京リボーン」のオープニング映像。『AKIRA』の作者・大友克洋さんがデザイン監修を担当。番組中、金田(らしき人物)が現在の東京を赤いバイクで幾度となく疾走するものだから、それだけでかなり興奮しました。※番組の詳細は、NHKが撮った「2020・ネオ東京」驚きの光景(現代ビジネス)をご参照ください。
現実世界では無事に2019年が訪れました。今、街を見渡しても、描かれていた通りの荒廃した世界にはもちろんなっていないわけですが、ディテールのそこかしこに予言的エピソードが散見できるのも事実。「あの頃想像していた未来」との答え合わせのような読書&鑑賞タイムは感慨深いものがありました。
時代のムードは? 環境問題は? 世界情勢は? 若者の気持ちは? ロボットとの関係は? 倫理観は? ……その本質的な部分を比較するとヒヤリと感じるものがあります。
ぜひ、皆様も「あの頃の2019年」をその目でお確かめください!
今日のお品書き
遂に始まりました、酒井順子さんの連載が。雑誌『olive』連載時のマーガレット酒井先生時代からのファンなんです♡ 『負け犬の遠吠え』から15年。酒井順子さんが、いま気になること、これからのこと……「ガラスの50代」について掘り下げます。50代の方だけでなく、現代を生きるすべての女性たちに読んでいただきたい!!!
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