ダウン=カジュアルじゃない!真冬の着こなしのマンネリを打破する方法は?
そろそろ冬も折り返し地点。シーズンの始めに買ったアイテムに少し飽きてきている頃ではないでしょうか。とはいえ、今さら新しく冬物をバンバン買い足すのももったいない。そんなときは発想を逆転させたり、視点を変えて、冬の着こなしをリフレッシュさせるのがいちばん。大草直子コンセプトディレクターが最初に提案してくれたのは「ガウン=エレガント、ダウン=カジュアル」という発想をやめること。「きちんとボトムだからガウンコートでエレガントに」「カジュアルなダウンにはデニム」というふうについつい組み合わせを固定してしまいがちですが、これこそがマンネリの原因。まずは固定化をやめることで、同じアイテムなのに新鮮な冬の着こなしを作ることができるんだそう。
エレガントなガウンコートには
フーディを合わせて思い切りカジュアルに
ゆったりとしたシルエットで、共布のベルトをきゅっと締めて着るガウンコート。フェミニンでエレガントなイメージのコートだから、そのイメージに合わせて「インナーやボトムもエレガントにするのも素敵ですが(実際にエレガントなブラウスをコーディネートしたことも)、マンネリ打破するなら、あえてぐっとカジュアルなアイテムを合わせにしてみるのも新鮮です」と大草ディレクター。
コート/ドゥロワー パーカ/ロンハーマン デニムパンツ/マウジー ピアス/ボン マジック メガネ/アイヴァン 7285 リング/パリで購入 ネックレス/スタージュエリーバッグ/カオス スニーカー/コンバース
ガウンコートをカジュアルに着るときのポイントは、まずベルトを締めずに前を開けて着ること。これだけでいつもと印象がかなり変わります。合わせているのもフーディにデニム、そして靴もバッグもキャンバス地で、レザー小物をあえて入れません。それでもコートのエレガントなシルエットがあるので、上品なカジュアルに仕上がります。
大人が着られるフーディ選びのコツ
ここ数シーズン、トレンドになっているフーディ。学生っぽいイメージがあり、大人になった今、一体どんなものを着ればよいか悩む人も少なくないはず。そこで大草ディレクターに選ぶポイントを伺うと……。「まずしっかり厚手のものを選ぶこと。フードもしっかりと立ち上がるので顔まわりの印象を変えてくれます。そしてサイズはコンパクトなものを。色はコーディネートに抜けをプラスするライトな色がおすすめです」
ダウンコートには
デニムではなく
フェミニンなスカートを
今シーズンは当たり年と言われているダウン。購入された方も多いのではないでしょうか。その暖かさから機能面ばかり注目してしまい、コーディネートがワンパターンでは、もったいない! 「スカートと合わせてエレガントさを加えたMIXスタイルもいいんです。ダウン自体がボリュームのあるアイテムなので、スカートはすっきりとしたシルエットのものを合わせてバランスを取りましょう」とボトム選びのポイントを教えてくれました。
ダウン¥225000/ムーレー(ムーレー 銀座店) ニット/ドゥーズィエム クラス スカート/アクアスキュータム ピアス/ボン マジック リング/パリで購入 バッグ/ボッテガ・ヴェネタ ブーツ/ジャンヴィト ロッシ
長め丈のダウンは、注目しているイタリアンブランド「ムーレー」。すっごく軽くて暖かいの! ダブルジップなので、上下を少しずつ開けてインナーやボトムとのバランスを調整します。しっかり締めてしまうと、どこか窮屈な印象に……。合わせるボトムは、たとえばプリーツスカートのように縦長を強調してくれるもの、すっきりとしたシルエットのものが◎。艶やかな素材感なら軽やかさも加わるので特におすすめ。アイテムの色使いではメリハリをつけず、スモーキー×ダークカラーで落ち着いた雰囲気にまとめると、よりエレガントです。
1月11日公開の第2回では「着膨れしてみえないレイヤード術」、14日公開の第3回では「冬だからこそできる新鮮カラーリング」を教えてもらいます。お楽しみに。
お問い合わせ先/
ムーレー 銀座店 tel. 03-6228-6041
撮影/目黒智子
スタイリング・出演/大草直子
ヘア&メイク/菊池かずみ
構成/幸山梨奈、川良咲子(編集部)
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