こんにちは、編集・川端です。
1月ドラマがスタートしましたね。みなさん、何を見ていますか?
私は1話目を全部見て、徐々に減らしていくタイプなのです。まだ様子見ですが、『スキャンダル弁護士QUEEN』『グッドワイフ』『私のおじさん』『家売るオンナの逆襲』『トレース』『ゆうべはお楽しみでしたね』『3年A組』あたりは継続決定!

菅田将暉くん目当てで見始めた『3年A組−今から皆さんは、人質です−』は早くも2話目へ。川栄李奈ちゃんの激昂からの泣きのシーンに見入ってしまいました。

ネタバレにならない程度にさっと説明しますと、菅田将暉が担任をしている高校3年A組で女子生徒が自殺。生徒たちを教室に監禁し、事件の背景を生徒たちに語らせようとする菅田先生(第1話)。自殺した彼女と仲良しと思われていた女子2人の複雑な関係が明らかになった第2話だったんです。

SNSやLINEに使い慣れて、人の気持ちや言い回しにセンシティブなイマドキの女子高生が、そんな露骨な言い方やイジメ方しないでしょうよとか、あんなダサいハンカチあげないでしょうとか、雑な女子高生の描写にツッコミどころは満載なのですが。川栄李奈ちゃんや「半分、青い」の永野芽郁ちゃんの熱演もあって、切ない女ともだちへの想いに胸がぎゅっとなりました。

「私があの子の一番の仲良し」と思っていたのに、急に別の子とべったりになってしまって、「愛しさ余って憎さ100倍」みたいなことは誰しもある……大人になってもある、と思い出しました。

あ、それでそれで、前置きがとても長くなってしまったんですけれども(前置きだったんかーーい!)

ミモレブログでもご紹介している「ベストブック」を過去に遡ってみたところ、私、「女ともだちのヒエラルキーを描いた小説」が大好きみたいで、いつも上位に選んでいました。そもそも、そういう小説を買いがちだと気付きました(汗)。

まとめて「女ともだちのヒエラルキーを描いた小説」おすすめをご紹介します!

柚木麻子さんの『ナイルパーチの女子会』

丸ノ内の大手商社に勤める生真面目な志村栄利子(30歳)。激務の中、息抜きとして楽しみにしているのが人気主婦ブログ『おひょうのダメ奥さん日記』。そのブログ主・専業主婦の翔子さんとご近所だったことから二人は出会います。大好きなブログの書き手と直接会い、友だちになれたことに喜ぶ栄利子なのですが……。

実は私、ミモレへ来る前「FRaU編集部」の頃から、ミモレに出張コラムを書かせてもらっていまして。そこでもこの『ナイルパーチ〜』を<「女ともだち」がテーマのおすすめ小説>として一度ご紹介しているんです。

最近またあらめて読み返し、
こわっ!!
と戦慄しましたよ。(あ、後半どんどんホラーになるのでお気をつけて)
私、どっちの立場になることもありえるな〜と思ったんです。
どちらへ感情移入するか、自分の状況によっても変わりますね。

続いては、角田光代さんの『森に眠る魚』

音羽幼児殺人事件を彷彿とさせる「東京の文教地区で出会ったママ友5人」。それぞれの境遇と関係性の変容が生んだ悲劇を描いた作品。

 

2016年の<年末年始のおすすめ文庫本>としてご紹介しました。 

文庫化は2011年ですが、『小説推理』にて、2007年11月号から2008年10月号まで連載されていたもの。音羽幼児殺人事件は1999年のこと。「お受験ママ友の確執」みたいなことが世間に取り沙汰された最初でしたね。「心の闇」という言葉も生まれました。

「お受験ママ友の確執」、「高級住宅地の主婦ヒエラルキー」をテーマにした小説がたくさん生まれました。登場人物の描き方が紋切り型だったり、いたずらに不快感だけが残る作品も少なくない印象、、、。角田光代さんはさすがの筆力で、5人それぞれの”あるある”を切りとります。

続いては、<2018年ベストブック・文庫編>に選んだ湊かなえさんの『ユートピア』

車椅子の女の子のためのボランティア基金を立ち上げることになった同じ地域に住む女性3人。発足当初は良好な関係なのですが、それぞれの思惑が見え隠れし始めて……。

「女ともだち」というのとはちょっと違うのですが、同じ目的を持って集まった女3人。

「地方の商店街」「ボランティア」という枠の中で、誰かが誰かをちょっとバカにしたり、下にみたり……という嫌な一面を描きます。タイトルの皮肉も効いていて、イヤミスの女王のお家芸とも言える作品です。

最後は、先日ご紹介したばかりの柚月裕子さんの『ウツボカズラの甘い息』

かつて美少女であった主人公・高村文絵と、過去はいじめられっ子だったが、今は整形して仕事も成功している様子の加奈子。怪しい化粧品ビジネス、魅力的な男性、同級生の美醜の逆転を絡めたミステリー。

整形で別人になって復讐……って小説やドラマでよく出てくるけれど、身近な人が気づかないほど別人になれるものだろうかっていつも思います(笑)。

まあ、そんなファンタジーも含めて、そして後半の謎解き部分も含めて、小説だから楽しめる、映像を想像するしかないからこそ楽しめる小説になっています。

そして、次週のインスタ読書会<1月22日(火)20:00〜>は、「女ともだち」がテーマの小説にしたいと思います。特に、女ともだちのヒエラルキーの逆転を描いた作品について語り合えたらと!!
こちらでご紹介した以外の作品も取り上げられたらと思っています。

皆さんの印象に残っている「女ともだち」がテーマの作品もこちらのコメント欄へ教えていただけたら嬉しいです。
 


前回のインスタ読書会<北欧ミステリーについて語ろう>のダイジェストは明日記事としてアップ予定です。

ではでは〜。毎週、火曜の夜にお会いしましょう!