58歳のとき、さて構想を実際のビジネスプランにしてみることに。
たまたまコンサルタントの仕事を通して知り合った台湾人に話すと、「ものすごく興味があるし、たまたま従兄弟が中国でメガネのフレームの工場を持っている」とのこと。
早速作ったビジネスプランとともに、彼のオフィスがある台北、工場のある中国のXiamen(廈門市)へ行った、2016年5月にすべてが始まりました。

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工場のあるXiamen(廈門市)の風景

2017年の1月には初めてのサンプルが出来上がりました。

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最初のサンプル

もともと、メガネ屋さんで売るための商品ではなくファッション小物として扱う商品。
なので、どうせ始めるなら世界で一番成功しているラグジュアリーな通販のサイトMATCHES FASHIONで、と思い、知り合いから教えてもらったチーフバイヤーにメールを送りました。
そのメールがなぜかすぐに彼女の目に止まって、数時間後にメールの返事が。
「商品を見たいので、明日、ロンドンのオフィスに来て欲しい」と言われました。もちろん早朝のユーロスターでロンドンに行き、本当にラッキーなことに、スターバイヤーのナタリーに会って、商品を見てもらうことができました。

そのとき、彼女に「メールに書いてあったあなたのプロフィールで、どうしてメガネのブランド、それもバイフォーカルのブランドを始めたのか、興味を持ったので会って見たいと思った」と言われました。
幸いにも商品も気に入ってもらい、早速6月からエクスクルーシブで、ヨーロッパ、アメリカ、中国と日本を除いたアジアで販売が始まることに(こちらのサイトです)。

今では北京のシンコウプラザのセレクトショップと、日本では通販サイトのフラッグショップで販売されています。
今回、初めてパリのMAISON&OBJETという大きな展示会場にブースを持って、商品を金曜日から今日まで紹介しています。

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MAISON&OBJETのブース
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100%エコフレンドリーなメガネのパッケージ
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MAISON&OBJETにて、新しくmEeyyeを販売するアムステルダムのお店KOのオーナー

「mEeyye」が老眼鏡が必要な世代にネガティブでなく、ファッションの一部として、そして必要なファッションアイテムとして、定着して欲しいと思っています。

 
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