日本で働くたくさんの母親たちは特異な状況下で働いている。男性の家事への従事は、どの先進国よりも少なく、このことが日本の経済成長を拒んでいる

 

ニューヨークタイムズが、先頃、「日本のワーキングマザー 妻の過大な負担・夫の過小な支援」という記事をアップしました(おそらく、たくさんの日本人に読んでもらおうと、記事を日本語でも配信という熱のいれよう!)。日本のワーキングマザーの過酷さが、淡々とリアルに。だからこそ、私たちにグサッとつきささる鮮烈な内容のレポートです。さらに、ニューヨークタイムスは数回に渡り、この件に関しツイートをしており、外国人ジャーナリストから見えた日本のワーキングマザーの現実が、あまりにも衝撃的だったのだろうということは想像に難くありません。先進国であるはずの日本の有り様に愕然とし、警鐘を思い切り鳴らしてくれたのでしょう。

私には子供はいませんが、母である同僚や友を思い、そして、日本全国にいるミモレ読者の方、いや、働くお母さんたちを想像すると、こみあげてくるものが……。

記事内では、安倍首相が「ウィメノミクス」政策策定に参考にしたレポートを執筆したという東京のゴールドマンサックスのチーフであるキャシー松井さんが「女性の雇用率を男性と同様のレベルにまで引き上げることができれば、日本の経済力は10%以上向上する」と指摘しています。さらに、記事は「父親が育児参加をするためには、長時間労働を前提にしている日本企業の文化を刷新する必要がある」ということにも触れています。

働き方改革関連法が2019年4月に施行されます。すべてが机上の空論で終わらないよう、男女の垣根を超え、「受け身ではなく働く意味」を真剣に考えるべく時がきています。

家庭内での男女の家事、育児の役割分担の不平等がなくなり、子供の有無や男女の差もなく活躍できるチャンスが平等にある社会にシフトチェンジするために。子供たちの明るい未来のために。今、私たちひとりひとりが考えるべきこと、すべきことは何なのでしょう?  

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