日本でもお笑い芸人やタレントのYouTuber化が盛んでありますが、去年の年末辺りから、海外セレブたちもYouTuberへの転身(というか進出)が進んでいるのであります。

スーパーモデルのナオミ・キャンベルは、「BEING NAOMI」というチャンネルを。

そしてヴィクトリア・ベッカムも「VICTORIA BECKHAM」というチャンネルを、去年11月末の同タイミングで開設してYoutuberデビュー。

「BEING NAOMI」の初回では、ナオミが「私のことをもっと知って欲しくてチャンネルを開設したの。私はスーパーモデルとして、そしてアクトレスとして活躍してきて、セレブリティたちとの交流も盛んだし、ときには批判されることもあったわ」というナレーションに、ナオミが家政婦に暴力を振るった事件の新聞記事の映像まで流れるという、かなりぶっちゃけた作りにまずびっくり。自分の歴史を美化していないところは好感持てます。そして内容的には、ランウェイなどのキラキラな世界だけではなく、「なぜネルソン・マンデラを愛するのか」など、社会的な問題を取り扱ったりするシリアスな回もあり、なかなか見ごたえがありそう。

最近ではワン・ディレクションのリアム・ペイン(25歳!)と熱愛報道のあるナオミ様。性悪だとかなんだとか言われても、48歳でこの肉体を維持しているプロ根性は尊敬に値するというか、もう人間離れしているとしか言いようがないのであります。(写真:The Mega Agency/アフロ)


「VICTORIA BECKHAM」の方はというと、ヴィクトリアの同名のアパレルブランドのほか、コスメ・ラインの宣伝ツールとしてが主な目的らしく、最新のランウェイ映像やヴィクトリアのメイクアップのプロセスが観られるメイク・レッスン動画などもあり、ヴィクトリアファンならばたまらないコンテンツが充実。ほかにも彼女が出演したTV番組の映像一覧や、年商1億7千万円以上と言われる「ヴィクトリア・ベッカム」ブランドが今まで歩んで来た10年の歩みを振り返る映像なども。

高すぎる価格設定のせいなのか、巨額の赤字を出し夫デヴィッドが補填したと報じられた「ヴィクトリア・ベッカム」ブランド。先日行われた2019A/Wのショーには家族全員がフロントロウでママのヴィクトリアを応援する姿が。一家の総資産額がエリザベス女王を上回ると言われる「ベッカム・ブランド」はやはり強し!?(写真:INSTARimages/アフロ)


私の勝手なイメージでは、YouTubeってお金をかけずに素人のようなスタッフが内容勝負で作る動画コンテンツだとばかり思っていたのですが(すみませんYouTubeでは音楽かお笑いくらいしか観ないというほどに最新事情に疎いもので…)、このふたりのYouTubeチャンネルの内容を見ると、TV番組並みのクオリティだしお金がかかっていそう。さすがナオミ様とヴィクトリア様だと思ってしまったのですが、いまどきのYouTuberってこんな感じなのか…!?

(おまけ)日本が世界に誇る人気キャラクター、キティさんもYouTuberデビューしてたんですね…! 可愛いカオして、「彼氏とケンカしちゃう。どうしたらいい?」、「自己肯定感が低いです」などに答えた回答の内容が意外と深い…! 中の人(などいないかもしれませんが)がどんな方なのか、気になります。


ともあれ、ミモレ世代のご婦人も充分に楽しめる内容の海外セレブのYouTubeチャンネル。SNS時代になり、セレブは広報を雇わずとも自分で自分のイメージをコントロール出来る時代になったと言われていますが、今後自らの情報や作品をSNSで発信するセレブが増えていくと、一視聴者としては嬉しい反面、出版業界に身に置く者としては、終いにはTVや雑誌の役割が取って代わられるのではないかという、複雑な想いも。

だけどこういう状況を鑑みても、カーダシアン姉妹やベッカム・ファミリーなど、SNSを上手く利用出来る、自己プロデュース上手なセレブが生き残っていくという事態がますます加速化していきそうな気配です。