米倉涼子さんが、過去に観た映画を紹介するアーカイブ コレクション。
そのときに観た映画から、米倉さんの生き方、価値観が垣間見えます。
『アベンジャーズ』の吹き替え版に引き続き、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』 でもスカーレット・ヨハンソン演じるヒロイン、ブラック・ウィドウの声を担当しました。
『ダイアナ』の吹き替えも経験して3回目となるアフレコですが、やっぱり難しい! アドバイスをいただきながらも相変わらずカ ーテンは閉め、誰にも見られないようにしながらアフレコしました(笑)。
『アベンジャーズ』のLAプレミアで会ったときにスカーレット・ヨハンソンからもらったのは「ジャック・ダニエルをたくさん飲んで酔っ払って、たばこを吸っているようなハスキーな感じで」というアドバイス。
私の声のほうが高いし、ブラック・ウィドウ はクールなキャラクターなので、なるべく抑揚をおさえるようにしました。日本人とアメリカ人の感覚の違いもあるから、「ワオ!」をそのままやるとリアクションが大きすぎるところもあって、人の気持ちを声で演じるのは本当に難しいですね。
アクションのシーンは前回と同じく体を動かしながら声を出したのでやりやすかったのですが、苦手なのは色っぽいシーンの声。もしもこれからのシリーズでブラック・ウィドウの濡れ場が出てくることになったら、辞退させていただいたほうがいいかな!? なんて思っています(笑)。
スカーレットは前回よりも大人っぽくシャープにきれいになっていて、シェイプアップしたのかも。ブラック・ウィドウの生い立ちも描かれて、ひとりの女性としての生き方にフィーチャーしているあたりも、見どころのひとつになっています。
このページは、女性誌「FRaU」(2014年)に掲載された
「エンタメPR会社 オフィス・ヨネクラ」を加筆、修正したものです。
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』
舞台となるのは、『アベンジャーズ』での戦いから2年後。S.H.I.E.L.D(. シールド) の一員として活動していたキャプテン・ アメリカとブラック・ウィドウが、暗殺者ウィンター・ソルジャーと死闘を繰り広げる。クリス・エヴァンスやスカーレット・ヨハンソンをはじめ、名優ロバート・レッドフォードも出演している。