フードジャーナリストの小松宏子さんが、最新の食のトレンドを紹介します。


雑誌の連載や特集記事などで、手土産をご紹介する機会がたくさんあります。「女性って本当に手土産好き!! 」と、記事を作っている身ながら、感心してしまうほどです。
いや、女子力が高い人ほど好きなのかな。というわけで、素敵な女性のたしなみとして、手土産のマナーやセンスは必須です。昨年1年間に取材をしたり、いただいた手土産の中で、これは美味! 気が利いている♪ 私もこれは差し上げたい♡ と感動したスイーツベスト3を選びました。
 

1. 高級料亭の新製品!洗練された“和のグラノーラバー”

【話題の手土産】食のプロ推薦・東京で人気の最新ベスト3_img0
 

まず、紫野和久傳のお菓子「果椒(かしょう)」。実はこれは、「いつもお世話になっております、新製品なので」と女将からいただいたもの(その心遣いに感激)です。和久傳といえば、京都・高台寺にある雅な料亭で、そのお持たせを手掛けているのが「紫野和久傳」。
つるりと喉をすべるれんこん菓子「西湖(せいこ)」は鉄板の名品ですが、ニューフェイス「果椒」はくるみ、アーモンド、マカダミアナッツなどの木の実と、小豆、いちじく、クランベリー、チェリートマトなどのドライフルーツ、そして実山椒を、蜂蜜や和三盆を使って歯ざわりよく寄せたもの。和のグラノーラバーのようなものといったらわかるでしょうか。いやこれでは全然伝わらないな。自然の甘み、山椒のぴりっとした辛味と香り、カリカリと心地よい歯応え…。
見事に洗練された味と食感は、さすがのセンスというほかありません。スイーツにもセイボリー(塩味)にもカテゴライズできない、ワインにもお茶にもコーヒーにも合う新ジャンル。甘いのは苦手という方や、うーん、美味しいものは何でも知ってらっしゃる、いただきものが多いんだろうな、という方にも必ず喜ばれると思います。

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果椒 大¥2500

紫野和久傳 丸の内店
住所/東京都千代田区丸の内3-3-1 新東京ビル1階
電話/03-3240-7020
営業時間/10時半~19時
無休