ネイビーには「柄」をプラスして華やかさを【美智子さまスタイルに学ぶ】
新天皇の即位と改元という記念すべきタイミングを目前に控え、年明けから若かりし頃の美智子さまを振り返る連載「毎日、美智子さま」を掲載してきた「ミモレ」。
講談社写真資料室に眠っていた3万点超の写真の中から厳選されたカットの数々に、「美智子さまの品位、お美しさ、聡明さ、お優しさ、お強さ、ファッション、すべてが日本女性のお手本です」「品が良くお美しく、たおやかでおありになりながら、知的でもあらせられて、なんと素敵なお方なんでしょう」などと、たくさんの読者からコメントが寄せられています。
美智子さまの日本女性らしい美しさと品格に溢れる装いは、カジュアル全盛のいまこの時代にこそ私たちがお手本にしたいものなのかもしれません。
そこで、エレガントなファッションに造詣の深いスタイリストの河井真奈さんとともに、美智子さまの若き日のスタイルをチェック。そのエッセンスを現代の着こなしに取り入れる秘訣を探ります。
正統感のあるネイビーのスーツをお召しになる機会も多い美智子さま。ごくシンプルなデザインだと堅い印象になってしまいがちなところを、チェック柄のインナーとお揃いのお帽子を合わせられることでモダンに仕上げられています。また、衿元のブローチや手袋などのロイヤルな小物使いで、着こなしの格を高めていらっしゃるのも美智子さまならでは。
STYLE01 インナーには少し大胆なくらいの柄をチョイス
ジャケット¥155000、スカート¥54000/アクリス プント(和光) ネイビー×白の水玉柄ブラウス¥31000/バグッタ(和光) 黒エナメルハンドバッグ¥274000/ロウナー(和光) 靴(H9)¥115000/マノロ ブラニク(ブルーベル・ジャパン ファッション事業本部) チュールレースの手袋¥16000/和光 ブローチ(和玉、ダイヤ)¥2100000/ウエダジュエラー(ウエダジュエラー帝国ホテル店)
STYLE02 気軽に楽しむならスカーフに柄を取り入れるのが正解
ネイビーのウール×シルクのジャケット¥230000、ワンピース¥200000/ミカコ ナカムラ(ミカコ ナカムラ 南青山サロン) ネイビーの鹿革バッグ「べルミニ」¥676000/アスプレイ(アスプレイ サンモトヤマ 銀座本店) ネイビーの靴(H9)¥115000/マノロ ブラニク(ブルーベル・ジャパン ファッション事業本部) バニラ色のストール¥40000/ジェーン・カー(ヴァルカナイズ・ロンドン) ライトグレーの手袋¥12000/和光 ブローチ(和玉、ダイヤ)¥2900000/ウエダジュエラー(ウエダジュエラー帝国ホテル店)
スタイリスト河井真奈さんのコメント
ネイビーのスーツに大胆柄のトップスを合わせたいけれど、実際に取り入れるには少しハードルが高いという人の場合には、柄のスカーフを利かせるという手もあり。たとえばプレーンなジャケットとノースリーブワンピースの組み合わせに、クリーム色の水玉柄スカーフをプラス。それだけで、着こなしの洗練度がぐっとアップします。スカーフなら気負わずに柄物にトライできるうえ、巻き方次第でスーツの表情を多彩にアレンジできるので、ぜひ試してみて。また、スーツとバッグ、靴をワントーンで統一すると、水玉柄が映えてより新鮮さが際立ちます。
Column
パールのブローチをお顔の近くに
左・縦長フォルムが甘さをほどよく引き締めて。ブローチ(和玉、ダイヤ)¥2100000、右・丸いフォルムが愛らしさを表現。ブローチ(和玉、ダイヤ)¥2900000/ウエダジュエラー(ウエダジュエラー帝国ホテル店)
かつては階級を示すものとして王侯貴族が身に着けていたブローチは、昔も今も変わらぬハイクラスの象徴。美智子さまがお出かけの際には、衿の高い位置にパールのブローチをお着けになられているのが印象的です。パールに繊細なダイヤモンドを施したデザインなら、女性らしさと華やかさが同時に叶います。
流行を問わず、一着持っているとさまざまなシーンで活躍するネイビーのスーツ。シンプルなデザインが地味な印象で終わらないよう、美智子さまスタイルをお手本に、モダンかつ華のある着こなしを演出しましょう。
日めくり31日カレンダー
『永遠に伝えたい美智子さまのお心』
価格 1400円(税抜)
3月7日発売
ミモレでも好評を頂いている連載、「毎日、美智子さま」。
さらにミモレ編集部から、美智子さまの若かりし頃の秘蔵写真と、
日本女性としていつまでも心に留めておきたいお言葉の数々をまとめたカレンダーが発売中。
毎日、毎年使い続けることのできる日めくりタイプ。
お部屋に、机の上に、いつもそばに美智子さまのお心を留めておくことができます。
ご両親や祖父母へのプレゼントにも最適です。
取材・文/河野真理子 構成/川良咲子
【協力店リスト】
アスプレイ サンモトヤマ 銀座本店 tel. 03-3573-0005
ヴァルカナイズ・ロンドン tel. 03-5464-5255
ウエダジュエラー帝国ホテル店 tel. 03-3503-2587
ブルーベル・ジャパン ファッション事業本部 tel. 03-5413-1050
ミカコ ナカムラ 南青山サロン tel. 03-6427-2435
和光 tel. 03-3562-2111
スタイリスト河井真奈さんのコメント
美智子さまがお召しになられているネイビーのスーツは、どれも余計なディテールのないシンプルなものが中心。それが単に地味な印象に終わっていないのは、柄のアイテムをうまく取り入れていらっしゃるから。ネイビーの色自体が落ち着いた雰囲気なので、美智子さまのように少し大胆な柄を取り入れると、上品でいて適度な華やかさのある装いが完成します。今年風にアレンジするなら、インナーにはトレンドの水玉柄を選ぶのがおすすめ。そして、柄の配色にリンクする白のパンプスや手袋でネイビーに軽快な抜けをプラスするのが、洗練スタイルを作る秘訣に。