2019秋のパリコレクション、カール・ラガーフェルドの最後となる、シャネルのコレクションで幕を閉じました。
今シーズンのパリは全体にレディライクだったと感じます。
これもメーガン妃、キャサリン妃のロイヤル・ファッションの影響なのか、単に各ブランドともに売れる服を作らないといけない経済事情が圧迫しているためなのか、私の個人的な意見としては両方ですが、どこのブランドのコレクションを見ても “着られる”コレクションだったと思います。

セリーヌのように“ただ70年代のセリーヌを再現しただけ”のコレクションもありました。コンセプチュアルのそのまたコンセプチュアルなのか、ただファッション・ピープルを馬鹿にしているだけなのか、私には理解できませんが、昔のセリーヌを知らない人で、購買力のあるアジアの若者にはクールなのかもしれません。そしてクールなバックや靴があれば、洋服はZARAなどのファストファッションで買えばいいのかもしれません。

Brexit(イギリスのEU脱退)が予定されている3月29日、アメリカのトランプ大統領と、世の中が混沌として先が見えない中で、綺麗で美しいファッションは少しでも心の和みになるはずです。外見が美しいということは、まず中身も美しくなるための一歩です。
だらしない格好からは、背筋の通った姿勢の良さは生まれません、姿勢を正せば、心もシャキッとしてくるし、そこからはもっとポジティブで健全な思考が生まれるはずです。

それではここで私の個人的なコレクションのベストをご紹介します。

<ディオール>

 

今シーズンのディオールは、「やっとチームの調和がとれたのかも」と思わせた素晴らしいコレクションでした。その中でも私が本当に欲しいと思った1点はこれです。写真:IMAXtree/アフロ


<サン・ローラン>

 

個人的には久しぶりにこのパンツを買ってみようかなと思います。写真:IMAXtree/アフロ


<ドリス・ヴァン・ノッテン>

 

こんなレディライクなトレンチコートはまさに来シーズンの代表。写真:IMAXtree/アフロ


<ロシャス>

 

私だけがいつも好きなブランド、ロシャス。この色の組み合わせ、特にブーツは私の今までのコーディネートに絶対なかった色でなのですが、なぜかこの色が私的注目の色なんです。先日もとあるヴィンテージショップでこの色のエルメスのバーキンを買いそうになってしまいました。写真:IMAXtree/アフロ

<オフホワイト>

 

こんなシックなドレスをこんなにクールにスニーカーで着こなすのが、今風のレディライク。写真:IMAXtree/アフロ

<ロエベ>

 

洗練されたアバンギャルド。パンツにこのドレスで、このようなクリーンなコーディネート。このバックの形、色も新鮮。写真:IMAXtree/アフロ

<セリーヌ>

 

グレーのセーターにジーンズ、キャメルカラー。ほら、私が注目する来シーズンのキーカラー、ボルドーを加えるだけで、新しいコーディネートができあがり。写真:IMAXtree/アフロ

 
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