美人は「顔の下半分」で決まる!歯科医師が教える整形級美顔術_img0
 

美容整形手術を受けたことを公表して話題となっているタレントの有村藍里さん。
彼女がコンプレックスを抱えていたのは口元ですが、彼女と同じように、自分の口元に自信がないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「口元を含めた顔の下半分で、印象は大きく左右されます」――そう語るのは、歯科医師でデンタル美顔プロデューサーの是枝伸子先生。
是枝先生自身も、幼いころから自分の顔にコンプレックスを持ち続けていたそうで、「どうしても美しくなりたい!」「生まれつきの美人に勝ちたい!」という強い思いから美人顔の研究をスタート。これまでに2000人以上の顔の統計をとりました。
そこでわかったことは、“美人かブスか、若く見えるか老けて見えるかは、顔の「下半分」のバランスで決まる”という事実。ロングセラーとなっている是枝先生の著書『美人に見られたければ顔の「下半分」を鍛えなさい!』の一部を公開します!


整形しなくても顔は変えられる


歯学部在学中、ご献体を解剖させていただき、体や骨格、歯の仕組みを勉強しました。このとき気づいたのは、顔のつくりは、美人でもブスでもみんな一緒だということ。皮膚をめくればみんな同じなんです。理科室にあった骨の模型や頭蓋骨に、美人やブスはあったでしょうか? 男性にモテる模型なんてなかったですよね?
人間の首から上は、頭部の骨とあごの骨の2つのパーツに分かれ、あごの骨は関節で頭の骨にぶら下がっています。そしてその上を筋肉、そして薄い皮膚が覆っています。美人であろうとなかろうと、これが顔の正体です。

では、美人とブスでは何が違うのでしょうか? それは筋肉と皮膚に支えられた目、鼻、口の形やバランスです。ここが美人とブスの分かれ道。整形手術では、注射をしたりメスを入れたりして目、鼻、口のパーツを変えます(骨を削って骨格を変える場合もありますが)。

しかし、目、鼻、口が筋肉で支えられているならば、手術をしなくても、ヒアルロン酸やボトックス注射をしなくても、筋肉を変えることで顔が変えられるのではないか、と思いあたったのです。

おなかが出てきたときや、脚が太くなったとき、ボディラインを引き締めるために筋トレをした経験はないでしょうか? トレーニングで筋肉を鍛えると、脂肪の燃焼率が上がってやせたり、体が引き締まって、ボディラインがすっきりしてきたりします。

その体と同じように、筋肉に覆われているのが顔です。筋トレでヒップアップができるように、顔も筋トレで頬のリフトアップをしたり、あごのたるみをとることができるのです。

また、筋肉はいくつになっても鍛えることができます。ジムに行くと、ご年配の方でも引き締まったステキなボディラインの方を見かけますよね。顔も同じように、何歳からでも効果を出すことが可能です。

顔の筋トレをすれば整形をしなくても、顔は変えられる! そう思った私は、顔の筋肉を徹底的に調べるために、歯自体だけでなく、顔の筋肉とその仕組みについての勉強を始めました。


黄金比率にあてはまらなければ美人じゃない?


“ブスでモテない”がコンプレックスだった私。そのコンプレックスから抜け出すために、「美人顔とはどういうものか?」の研究に没頭しました。

研究を始めてまず疑問に思ったのが、世界的に美人を割り出すときに使われる“黄金比率”という考え方。
顔全体のバランスは、髪の生え際から眉頭の下、眉頭から鼻の下、鼻の下からあご先の長さの比率が1対1対1で、顔の横幅が目の横幅の約5倍というのが黄金比率なのだそうで、一説によると、これが世界の20代前半女性の平均顔であり、この黄金比率こそが美人顔の特徴だというのです。

世界には、いろいろな民族の女性たちがいます。彫りの深い顔ものっぺりした顔も、長い顔も丸顔もさまざま。でも、平たい顔の日本人には黄金比率に合うような顔をしている人はほとんどいません。

実際に、これまで歯科医師として、何千人もの患者さんの顔を間近に見てきましたが、黄金比率とぴったり一致する人は一人もいませんでした!

では日本人には美人はいない? そんなことはありません。黄金比率にあてはまらなくても、美しい女優さん、モデルさんはたくさんいます。また、黄金比率にあてはまる顔であっても、美しくて魅力的とは限りません。

そんな“世界基準”の美人顔に疑問を持った私は、美人はもちろん普通の人の顔写真も集め、何千人もの顔を計測しました。そこでわかったのが、世界的な黄金比率とは違う、日本女性には日本女性としての美人の基準があるということでした。

それが、私が発見した、FP=フェイシャルプロポーションとLP=リッププロポーションという新しい美人基準です。

FPとは、顔の上半分と下半分の比率。そして、LPとは、顔の下半分における鼻の下から口のラインまでの長さの割合のこと。この2つのバランスさえ整えれば、日本人としての美人顔に近づくことができるということがわかったのです。


美人かブスかを決めるのは、顔の「下半分」だった!


FPとLPについて、イラストを使って詳しくご説明しましょう。

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FPとは、鼻の下からあごの先までの長さ(B)を、眉頭から鼻の下までの長さ(A)で割った数値であらわします。
美人は、ほぼこの数値が0.85~1の間に収まります。顔の下半分と上半分がほとんど同じ長さ、もしくは、顔の下半分のほうが少し短い、というバランスです。

次にLPは、鼻の下からあご先までの長さ(B)を、鼻の下から口のラインまでの長さ(C)で割った数値で、この数値が2.8~3に収まるのが美人顔。

つまり、鼻の下から口のラインまでの長さが、顔の下半分の長さの3分の1程度が美人のバランスということです。このFPとLPの両方が美人バランスにあてはまる人こそ、美人であると言えます。

次のグラフは、上がFPを、下がLPを計測した結果です。

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美人といわれる芸能人の顔は、FPならほとんどが0.9~1の間に。LPは2.8~3の間に収まっています。顔の下半分のバランスを、顔の比率(FP)は1、唇の位置の比率(LP)は3に近づけることで、芸能人のような美人顔になれる、というわけです。

なお、FPが0.85~0.9、つまり顔の下半分がより短めだと、美人顔というよりキュート系の顔に見えます。


たった数ミリで印象が変わる!


次に、下のイラストを見てください。

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右側が一般の人に多いバランスです。下半分がほんの少し長いだけで、アンバランスな顔に見えます。

一方、左側のようにFP、LPが1と3であれば、美しく整った顔に見えるのです。このように、顔の下半分の数ミリの差によって、顔の印象が劇的に変わります。

でも、FP、LPが美人バランスから外れているとしても、がっかりしないでください。骨格は変えられませんが、皮膚を支えている筋肉は変えられます。

例えば衰えた唇のまわりの筋肉を鍛えることで、LPを変えることができますし、たるんだ頬やあごの筋肉が引き締まると、FPが変わります。


『美人に見られたければ顔の「下半分」を鍛えなさい!』では、このFPとLPを理想のバランスに整えるエクササイズやマッサージ法を詳しく紹介しています。興味のある方はぜひチェックしてみてください!

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是枝 伸子(コレエダ ノブコ)

歯科医。アクアタウン歯科クリニック副院長。デンタル美顔プロデューサー。歯科医の立場から、若く美しく見える顔について研究し、独自のメソッド「デンタル美顔」を確立。東京のサロンには、女優やモデルもお忍びで通っている。

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『美人に見られたければ顔の「下半分」を鍛えなさい! 歯科医が教える整形級美顔術』
著者 是枝 伸子 講談社刊 1200円(税抜)


幼いころから顔にコンプレックスを持ち続けていた著者。「どうしても美しくなりたい!」「生まれつきの美人に勝ちたい!」という強い思いから、美人顔の研究をはじめました。
数千人以上の顔の統計をとってわかったことは、“美人かブスか、若く見えるか老けて見えるかは、顔の「下半分」のバランスで決まる”という事実。整形なしで顔の「下半分」を整える方法はないか……と模索し、驚くほど効果がでる顔の筋トレとマッサージ法を考案しました。
有名女優やモデルも実践するこの美顔術。毎日行えば、美しく若々しい顔に近づきます!

『美人に見られたければ顔の「下半分」を鍛えなさい!』のほか、料理、美容・健康、ファッション情報など講談社くらしの本からの記事はこちらからも読むことができます。
講談社くらしの本はこちら>>

写真/伊藤泰寛(講談社)
イラスト/藤田美穂

出典元:https://kurashinohon.jp/1014.html

・第2回「歯科医が教える、顔の下半分が「長くなる」NG習慣」は3月23日公開予定です。