②人気隠れ家バーと言えば、元卓球場のこちら。
妖艶なムードの中で、ジントニック再発見
「Ping Pong 129」


古き良き香港らしさが残る西営盤(サイインプン)にある「乒乓城(ビンバンシン)(卓球場)」と書かれた赤い扉。ドキドキしながらドアを開け、薄暗い階段を降りて行くと、いきなり視界が広がるその瞬間のときめき。

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こちらが入り口。「え? ここに入るの?」というドキドキ感がいいのです。

妖しげな’70年代香港風の赤いネオンライトに照らされた、打ちっ放しの天井の高い空間。バックバーには「鍛鍊身體(デュンリンサンタイ)(体を鍛えましょう)」という看板が煌めき、カウンターには、バルーングラスに入った涼しげなジントニックが。これが卓球場だったビルを改装したバー、ピンポン129なのです。 

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さあ、今日も張り切って体を鍛えましょう(笑)。

「スペインでは、ジントニックをモダンに解釈したバー、ジントネリアが流行してね、その楽しさを香港でも味わって欲しかったんだ」と教えてくれるのは、スペイン人オーナーでジンマニアのホアンさん。

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ちょっとしたコーナーのセンスにやられます。

世界中からホアンさんが厳選した150種類のジンのそれぞれに、驚くようなストーリーと個性があります。トニックウォーターにより花の香りが漂ったり、柑橘系の爽やかさが強調されたり、多彩な表情が楽しめて「ジントニックへの見方が変わった」と言う方が続出中。

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スペイン・メノルカ島のアルチザンジン、ショリガーで、地元で愛される夏の柑橘ドリンク「ポマダ」を作った、ポマダ・ウィズ・ショリガーHK$150。
女子人気が高いラズベリージントニックHK$150。


たとえばバレンシアのジンセルフ。バレンシアと言えばオレンジ。そして見た目も味もナッツだけれども実は根菜というミルキーなタイガーナッツも名物。それにレモン、アンジェリカ、ジュニパーを加え、ビーツから抽出した酒精で蒸留した、バレンシアそのものをジンに封じ込めた、モダンで軽やかなジンです。

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ジンセルフ(Ginself。ジントニックHK$190)。
タイガーナッツとはこんな姿!

グラス片手に、王家衛(ウォンガーワイ)の映画のようなノスタルジーに身を任せて。

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実はおつまみも本格的でお気に入り。チーズ盛り合わせ(Cheese Platter HK$138)、パドロンペッパー(HK$88)

住所 西環西營盤第二街129號南昌樓
電話 852-9835-5061
営業時間 18:00~23:00LO
予算目安 ジントニックHK$110~
WEB pingpong129.com


他にもたくさんの個性豊かな香港のバーを、拙著『週末香港大人手帖』に紹介しているので、ぜひ参考にしてください。香港でとびきりの夜を!

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<書籍紹介>
『週末香港大人手帖』

甲斐美也子 著 1500円(税別)  講談社

12年暮らして虜になった香港の楽しさを伝えたかった甲斐さん、気が付けば在住ジャーナリストかつ大人気コーディネーターに! 4月5日発売『週末香港大人手帖』では、目と舌の肥えた大人だからこそ夢中になるお勧めスポットをたっぷり紹介しています。このガイドがあれば、おひとり旅/母娘旅/夫婦旅/いろんな旅……すべての計画がトントン拍子にカスタマイズ♪


(この記事は2019年3月時点の情報です)
撮影・文/甲斐美也子
 
 
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