育児とキャリアの間で悩むママたちへ先輩からの金言

子どもが小さいうちは仕事の融通がききにくいもの。そこで「お金のため」と割り切り、子育てしやすい仕事を選んでいる女性も多いのではないでしょうか。広告代理店営業ウーマンの先駆け的存在で、現在はプロデューサー、コメンテーターなど多岐に渡って活動されている飯野晴子さんは、そんな女性たちのために、できるだけ条件のいい働き方をする術を教えてくれています！

Marumioさんからの質問

Q. クリエイティブな仕事をしたいが、
子どもが小さくフルタイムで働くのが厳しい……。
 

子どもが小さくフルタイムが厳しいので派遣で仕事をしています。クリエイティブな仕事をしたいと考えていますが、実際は程遠い地味な事務です。お金だと割り切って仕事をすべきかモヤモヤしています。夫は家事に協力的なので助かってはいますが、年齢もアラフォーに差しかかり焦っています。（38歳）

特別ゲスト 飯野晴子さんの回答

A. 派遣の中で賢く仕事を選びましょう。
そのためにも脳みそを嵐のようにかき混ぜて！(笑)

これはあくまで私の考えなのですが、やはり子どもが小さいうちは、フルタイムで働くことは簡単ではないと思うのです。ただ派遣にもいろいろあって、仕事の中身もお金もいろいろ選べるもの。そういうのは、一度きちんと調べられたほうがいいんじゃないかしら？

たとえば仕事の中身ですけど、派遣会社って別にいくつも登録していいものなんですよ。私の友人の娘さんはMCの仕事をしていて、MC専門の派遣会社にいくつか登録しているの。Marumioさんもいろんなところに登録して、条件や居心地のいいところを選ばれたらどうでしょう？

それからお給料についても、いろいろ調べて。派遣のお仕事って、当然だけど派遣会社にマージンを取られてしまいます。その割合は、登録者と派遣会社で半々、というのが基本じゃないかしら。私も派遣で働いていた時代があるのですが、「そんなに取られるの!?」とびっくりしたものです。でも、中には派遣会社のマージンが30％などと良心的なところもあります。そういったことをきちんと調べて選べば、派遣といえども待遇もお給料も、ある程度希望に近づけることは可能だと思いますよ。

Marumioさんが仕事より子育てにプライオリティを置かれていることは、私は素敵な選択だと思います。私も娘が小さい頃は専業主婦だったのですね。それだけに、その後働こうとしたときは、何のキャリアもなくて苦労はしたのですが、幼い娘との時間がたくさん持てたことは良かったと思っています。
突然だけど、私は美空ひばりが大好きなんですね。先日娘と一緒に車に乗っていたとき、ラジオから美空ひばりの曲が流れてきて。そうしたら娘が一緒に口ずさんでいたの！　「アナタ何で知ってるの!?」と聞いたら、「だって子どもの頃、ママが送り迎えのときいつもかけていたから」ですって。Marumioさんは、今は思うようにお仕事ができなくてモヤモヤしているかもしれませんが、子どもさんはMarumioさんと過ごしている時間をしっかり吸収していると思いますよ。

だから今は、限られた条件の中で賢くお仕事を選んで。子育てが一段落したときに、やりたいことをできるような選び方をするのもお勧めです。私の友人は、派遣で経理の仕事を徹底的に覚えて、50代で独立しました。今や多くの顧客を抱えて、バリバリやっていますよ。

私は常々、講演会などでも「脳みそを嵐のようにかき混ぜなさい！」とはっぱをかけているんです。徹底的に調べて考えれば、きっと良いアイディアがいっぱい出てきますから