子どもと行く海外旅行では、食事や衛生面、遊び場やフライト時間など、親を悩ませるハードルが満載ですよね。そんななか、子連れに優しいと評判なのが台湾。実際に“子連れ台湾”を経験した人は「国内と変わらず、むしろ国内以上に快適に過ごせた」「海外の中では台湾がベストかも」と大絶賛なんです。その理由を、ご自身も一児のママである台湾在住のコーディネーターでセレクトショップ「你好我好(ニーハオウォーハオ)」のオーナーでもある青木由香さんに教えてもらいました!

 

①子供に優しい台湾の人々


台湾はお店も街も、とにかくキッズフレンドリー! とくに星付きの高級店などは “迷惑かな?”と行くのに気がひけてしまうけれど、その必要はまったくないのだそう。
「ベビーカーで入店してもイヤな顔一つせず預かってくれたり、何も言わなくても子ども用の取り皿を出してくれたりと、お店のグレードに関係なく本当に親切に接してくれます。また電車に乗ればみんな席を譲ってくれるし、ベビーカーで階段を上がる時も必ず誰かが手伝ってくれる。普通は移動ってだけで負担に感じるけど、台湾ではそのストレスもゼロですよ」


②食事もおやつも!子連れでどこでも買える、食べられる

いろいろなフルーツは台湾旅行の楽しみ!

旅の楽しみといえば食ですが、台湾なら子どもにあわせて店や料理を選ぶ必要もなし。また旅先ではどうしても野菜不足になりがち。野菜メインの料理が多いのは、子連れでなくても嬉しいですよね!
「台湾の食事は薄味のものが多いので、子どもにも大人と同じものを食べさせられますよ。またコンビニには蒸かし芋やバナナがあったり、日本のお菓子も手に入ります。街のそこらじゅうでカットフルーツも売られているのでおやつの調達には困りません。スナック菓子はまだ与えたくないな、というくらいの小さい子がいたとしても、日本からわざわざおやつを持参しなくて大丈夫!」
レストランでもローカルな店でもテイクアウトでも、そのときの状況や予算に応じて食事の場所を選べるのも便利です。


③子供の遊び場がどこにでもある


台湾を訪れたママがとにかく感動するのが公園の多さ。とにかくいたるところにあるので、誰かひとりが子どもを見て他の大人たちは近くで買い物、といった連携プレーもしやすいんです。さらに青木さんは、公営の遊戯施設もおすすめとのこと!
「市営の遊園地やプールはびっくりするほど安くて、だいたいどこでも1人数十元で利用できるんです。市民プールでは水泳帽とゴーグル、スポーツ用水着が必要だけど、注意するのはそれくらい。利用者はローカル中心ですが、観光客でもまったく問題ないです。施設の利用方法などは、周囲の行動を真似しておけば何とかなるはず!(笑)」


④人数が多い旅でも気にならない予算

海外旅行で一番のネックとなるのはやはり予算の問題ですが、台湾の魅力といえばその手軽さ。飛行機代はLCCや早期割引などを駆使すれば、ホテル代込みでもなんと1人5〜6万で行くことも可能とか! 
「まだ子どもが小さいうちはホスピタリティが充実した高級ホテルでもいいですし、逆にリーズナブルで立地がよく、子供対応もバッチリなホテルも多いんです(人気なので早めの予約を!)。例えばダンディーホテル 大安森林公園店は子連れにとくにおすすめです。台湾はただ安いだけじゃなく、たくさんの選択肢の中から優先順位にあわせて自由にスイッチできるのが魅力ですね」


⑤温暖な気候、日本から4時間の移動時間
 

時差ぼけもなく、週末+1日でも充分楽しめる手軽さは、気持ちのハードルをぐっと下げてくれますよね! 
「ちなみに台湾のベストシーズンは4〜5月、10〜11月。とくに4〜5月は日本人が大好きなマンゴーやライチが旬ですよ。夏は灼熱の暑さなので、子連れは正直キツいかも……。その代わり冬はコートいらずの暖かさなので、飛行機代の安くなる2月などは狙い目ですね!」
2泊3泊、週末だけでも気軽に行けるのも魅力です。


せっかく一緒に旅をするのなら、親も子もストレスなく快適に楽しめることが一番ですよね。次のお休みには子どもと一緒に、台湾旅行に出かけてみませんか?
さらにグルメやお土産など、子連れでなくても知っておきたい最新情報もシリーズでお届けします。どうぞお楽しみに!

 
<新刊紹介>

『台湾の「いいもの」を持ち帰る』
青木 由香 著 講談社 1500円(税別)

台湾在住のコーディネーター・青木由香さんが、実際に自分でも愛用している「台湾のいいもの」を紹介。かわいくて実用的、そして台湾らしい懐かしさのある生活雑貨から、お茶やからすみ、パイナップルケーキなど定番のお土産まで、台湾を訪れたら絶対に買って帰りたい全59アイテムを掲載。

取材・文/山崎恵
構成/片岡千晶