SoCalらしい美しいサンセット

ご存知の方も多いかとは思いますが、SoCalというのはアメリカの西海岸・サンタバーバラよりちょっと上からサンディエゴまでの、サウス・カリフォルニアの地域のこと。
SoCalというと、いつもお天気のいい、明るい雰囲気を思い浮かべます。
私はこのSoCal、ニューポートビーチに4年暮らしていました。
ロサンジェルスから南に車で1時間ほどで行ける場所です。
オレンジカウンティといって、1905年までは、なんと人口206人だけの場所だったのです。

2010年の調査では住人の82%が白人で、全米で8番目に土地の値段が高い場所です。リベラルな他のカリフォルニアの市と違い、今までリパブリカンの大統領しか選出していません。本当にびっくりするくらい保守的な場所です。
2016年の大統領選挙の時は、散歩をすると近所の家々の庭先にトランプ支持の立て札があり、ゾッとしたものです。

誘われて参加するチャリティーなどの参加者も、元々かもしくは染めているのかはともかくとして、すべてブロンドの女性ばかり。「The real Housewives of Orange County 」というリアリティーTVショーでも有名です。
4年間住んでいて友達になりたいと思うような人がほぼいなかった、といえばいかに私とかけ離れた場所かとご想像いただけると思います。

レストランなども、味はともかく、すべて見かけだけは大げさな場所が主流です。
Fig & Olive などへは間違っても行かないように。
ブロンドヘアでいまだにボディラインを強調するようなエルベレジェの服を着て、一昔前のクリスチャン・ルブタンのハイヒールでヨロヨロ歩き、決して若くはない、そして絶対に整形としかいいようのない豊かな胸をした、フェラーリやベントレーでやってくる成金の男性目当ての女性だらけです。

オレンジカウンティの空港、John Wayne airport は小さな飛行場ですが、2つものプライベートジェット用のターミナルがあり、週末の金曜日にはガルフストリームやボンバルディアが次々に着陸します。
ここからコマーシャルエアラインに乗ると、パイロットが「静かにしてください、今、お金持ちの家の上を飛んでいるのですから」と冗談のような本当のアナウンスをするそうです。詳しくは私にはわかりませんが 騒音防止のために、かなりの高度で離陸してそのあと一旦速度を弱めるという操縦を行うようです。

さて、そんな場所でも住めば都、までは行かなくてもいいところはたくさんありました。今回2週間ほどロサンジェルスに滞在していた間に、2泊ほどニューポートビーチに行くになりました。

フリーウェイの5はもうかなり路線拡大工事が進んでいて、さほどの渋滞もなく今回の宿泊先の Pelican Hill Resort に到着。
2008年にオープンした、イタリア人の建築家によってイタリアのルネッサンスを模した建物で、使用されているペンキまでイタリアのものを使って作られたホテルです。

ホテルのテラスからの眺め
こちらもホテルのテラスから

504エーカーの敷地内には海を見渡せる18ホールのゴルフコースが2つあり、オリーブの木など植えられている植物からローマンブリッジまで、すべてイタリア風。今回、私たちが泊まったバンガローはゴルフコースの先に海の見える部屋です。
あまりにもすべてが大げさな場所ですが、ここまで完璧に大げさだと、もう反対に素晴らしい、というしかないと思ってしまいます。
手入れもサービスも完璧です。

ですから、住んでいた時もゴルフや食事など、かなりの回数で足を運んでいた場所です。ちなみにリゾートのもっと上の住宅地には、一番安くて24億円の家々があります。このエリアを走っている車は、すべてピカピカの最高級車か、そこに働いているメキシコ人の壊れかけた車。サルマ・ハエック主演の『ベアトリス・アット・ディナー』という映画そのものです。

そんな場所ですが、ロサンジェルスからちょっと行けばかなり違った雰囲気が楽しめるので、怖いもの見たさでぜひ一度訪れてみては?
そこで、私の行きつけの場所をお教えします。

 
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