誰もがうまく作りたいと憧れる、パラッパラのチャーハン。料理家・栗原心平さんに、著書『栗原心平のとっておき「パパごはん」』で紹介している「中華食堂みたいなチャーハン」の作り方を教わりました。
●栗原心平さん本人実演の動画も見られます。
パラパラのチャーハンができる、 こだわり3つ
「チャーハンの美味しさといえば、お米のパラパラ感。お店で食べるようなあの感じが、家庭の限られた火力でも簡単にできるように工夫しました」という栗原さんのこだわりポイントは3つ。
1 チャーハンのためにご飯を炊く
残りご飯ではなく、このチャーハンのためにお米を炊きましょう。普段食べるご飯よりかなりかためにお米を炊きます。
2 米粒くらいのみじん切りを頑張る
米のパラパラの仕上がりの邪魔にならないよう、具材をできるだけ細かく刻みます。理想は米粒と同じくらい。ご飯をパラパラに炒めてから具を加えると、水分が出ずに美味しく仕上がります。
3 スピード感が決め手
「火にかけたら仕上がりまではノンストップで10分の世界」と栗原さん。点火する前に材料はすべてコンロのそばにおきましょう。
最後にお茶碗にぎゅうとチャーハンを詰めて、盛り付ける器をふたのようにかぶせてからひっくり返すと、ドーム型の「中華食堂みたいなチャーハン」の出来上がりです。
中華食堂みたいなチャーハン
材料(2人分)
米 2合
水 300ml
ハム 50g
かまぼこ 40g
長ねぎ 50g
卵 2個
にんにく 1かけ
しょうが 10g
A
鶏がらスープの素(顆粒) 小さじ1
塩、こしょう 各適量
サラダ油 大さじ1と1/2
作り方
1. 米を研ぎ、少なめの水加減でかために炊く。
2.ハム、かまぼこは細切りにして5mmの角切り、長ねぎは粗みじん切り、にんにく、しょうがはみじん切りにする。
3.卵は白身と黄身がしっかり混ざるまで溶きほぐす。
Point! 卵をしっかり混ぜると、炒めたときにご飯と卵が一体になってなじむ。
4.フライパンにサラダ油、にんにく、しょうがを入れ、火をつけて強火で炒める。香りが立ったら、3を流し入れ、すぐに1を加える。木べらでご飯の塊をほぐしながら、一粒一粒に卵がからんでご飯をコーティングするように炒める。木べらでフライパンに押し付けてはほぐす、を繰り返し、卵に火が通ってご飯がパラパラになるまで炒める。
5.ハム、かまぼこを加えて炒め、ご飯に混ざったらAを加えて調味し、最後に長ねぎを加えてサッと炒めればでき上がり!
Point! 4、5はスピード感が大切なので、材料をコンロのまわりに用意してから始めましょう。
『栗原心平のとっておき「パパごはん」』
著者 栗原心平 講談社 1300円(税別)
仕事や用事で子どもをおいて出かけなければならない、働く子育てママたちの願望 → 「お留守番を頼む時、食事の支度までパパに任せられたら……」そんな切なる願いに、自身もひとりの夫であり、一児の父でもある料理家・栗原心平が本気で応えた企画。
「子どもの頃、父親がたまに作ってくれた料理は、毎日の母の味とは別物の、“たまに”だからこそ特別で、大人になってもいつまでも印象に残る“とっておきの味の記憶”になる」「お父さんは子どもと一緒に厨房で遊べ! 学べ!」
という趣旨で、男の人になじみのあるレシピ、これを作ってくれたらママがニコニコしそうなレシピを厳選。作り方にも工夫を凝らし、初めて厨房に立つパパにもわかりやすくまとめました。また、ママのために、初めてのパパを無理なく料理作りに誘導する秘訣もアドバイス。
『栗原心平のとっておき「パパごはん」』のほか、料理、美容・健康、ファッション情報など講談社くらしの本からの記事はこちらからも読むことができます。
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栗原心平
料理研究家。1978年生まれ。株式会社ゆとりの空間・代表取締役専務として会社経営に携わりながら料理研究家としても活躍中。TOKIO国分太一とともにMCと料理政策を務めるテレビ東京『男子ごはん』でお茶の間にも親しまれている。5歳の男の子を持つ一児の父。料理研究家・栗原はるみは母にあたる。子どもの頃から家で料理の基本をしっかり鍛えられ、無駄なく考え抜かれたレシピで繊細な和食から男子系ガッツリ料理やゆるっとした酒のつまみまで多彩に腕を振るう。