アントワープ日記も今回が最後になります。
今回は親密な言葉、フラマン語に魅了されたことが大きな発見となり、アントワープを深く知りたくなりました。過去に第一次世界大戦でドイツに占領されたこともあり、また隣り合わせの国が何カ国もあるせいか、ーひとたび家族同士、友人同士でのオランダ語ベースのフラマン語(アントワープならではの言い回しも含め)は、親密度を増します。
今回私を悩ませた「全てを受け入れること」は完全に受け入れた状態となって、クリア。過去の無い人生なんて無い。だったらその過去も共有して溶け込ませてしまえ。ヒロミ、人生は簡単なんだ。そしてシンプルに心をオープンにすれば、次にその扉をまた開けてくれる人が出てくるんだ。
3日目の眠れない夜、自分のスペースが欲しくて、ベットから起きて水を飲みに行ったままソファで考え事をしていた私に、君は2時間戻らなかったね、と起きて待っていてくれた彼。何でもオープンにするべきではない、言わなくてもいいことだってあるんだ。と思って生きていた私にとっては裸になること以上にオープンに想いの丈を彼に話してスッキリしました。私達は合わせ鏡の様でいい。
馴染みのバーでの最終日は涙涙でした。彼のお兄さんも含め、同僚や友人が不思議と集合した日。全てを受け入れたのね、と黙ってハグしてくれた義理のお姉さん。翌日にお兄さんの自宅でBBQの予定なりました。

家族で過ごす休日、私もキッチンに立って日本の食材で何か作ることにしました。気の置けない人たちと食事を囲んでのんびりと過ごす事の大切さを、しみじみと感じ、満たされた時間が過ぎて行きました。

オープンになること人を許すことが人生の鍵だと教えてくれた私のパートナー。どんなこともシェアしていきたい、と思わせてくれた人。人生のルールは自分たちで創り上げるものなんだな、と心で感じる出来事でした。
ミモレ読者にとっても、私はオープンでい続ける事を決めました。カッコイイことなんて何もない。素のままの私を表現し続けていきます。その先にまたどなたかが心の扉を開いてくれることでしょう。最初にこのブログを誘ってくださった編集長の大草直子さんに感謝。ひろみちゃん、怖いことなんて一つもないよ。って。きっと彼女自身が人生の鍵を見つけていたからなんだろう、と確信しています。東京で再びまた会える日まで暫しパートナーとはお別れですが、また時計の針を合わせられる日を楽しみにお互いに頑張るのみ。長文なりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

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