累計400万部の大人気コミック『ザ・ファブル』が豪華キャストとスタッフでついに映画化。息をのむ世界基準のキレッキレアクション、男たちの仁義と友情、恋愛未満の純情胸キュンetc.……大人の女性にも見ごたえ抜群の話題作なのです。あまりに盛り上がった、ミモレ読者限定の試写会イベントをレポート。江口カン監督とプロデューサーから撮影裏話もたっぷり伺いました。
レディー・ガガによるテーマソングと 超有名コレオグラファーによる圧巻アクション
本作の主人公・佐藤アキラは、どんなターゲットも6秒以内に仕留める"ファブル"と呼ばれる伝説の殺し屋(岡田准一さん)。人を葬り続ける殺し屋の彼に与えられた、新たな指令はなんと「1年間誰も殺さずに普通に暮らすこと」だった……。
共演は木村文乃さん、山本美月さん、福士蒼汰さん、柳楽優弥さん、向井理さん、佐藤二朗さん、安田顕さん、佐藤浩市さんと、主演クラスの豪華キャストぞろいの面でも話題です。
人気マンガや小説を映画化するハードルの高さは、よく耳にしますよね。渥美さんから江口監督にも、さっそく『ザ・ファブル』を映画化するにあたって、変えたこと、変えなかったことについて、質問がありました。
「主人公は誰にも気づかれずに命を葬る、プロの殺し屋じゃないですか。そのプロぶりを追及していくと、誰にも気づかれない=地味な場面展開になりますよね(笑)。映画ならではの華として、アクションを派手に!!というのは最初からありました。プロデューサーの宇高さんからも、キラーショットになるようなアクションシーンをと、リクエストされていましたね」と江口監督。
実は今回のアクションシーンのコレオグラファー(振付師)は、『ボーン・アイデンティティー』『96時間』シリーズに参加したファイトコレオグラファー、アラン・フィグラルズ氏なのです!!
渥美さんからは、「アクションの質もボリュームもすごかった。まさに世界基準の度肝を抜くハードなアクションの連続と、そのピンと張った緊張感の中にあるコメディっぽい笑いのギャップもすごく魅力。原作にはないけれど、アキラが殺し屋として成長するのが必然だと思わせるような、普通ではない子ども時代。そこも意味があるというか、とてもよかった。アキラの自覚なき不憫さっていうのか、まるで野生のエルザみたいな……!」
「渥美さん! ぼくのなかで主人公アキラの裏テーマは、野生のエルザなんですよ! だからそう言ってもらってすごくうれしい」と江口監督も興奮ぎみ。
そしてメインソングは、世界的歌姫レディー・ガガのヒット曲「ボーン・ディス・ウェイ」。
宇高プロデューサーからは、「個性的すぎる登場人物を包みこめるのはレディー・ガガしかいない!と。ダメ元でロスまで行って、キーマンの関係者に作品の良さを必死にアピールしてきたのですが、奇跡的にタイミングが合ってあれよあれよという間に本当にOKがでたんです」。
また、衣装を担当した人気スタイリスト伊賀大介さんは原作の大ファンでもあり、多くの媒体に注目のマンガについて寄稿しているほどのマンガ通だそう。
「殺し屋として育ってきたアキラが思い描く”普通の男の服”という、ちょっとダサくて、伊賀さんの匙かげんが絶妙です」と江口監督。
製作にまつわるエピソード一つ一つから、スタッフの熱量がハンパなく、それぞれの「好き」からオファーが数珠繋ぎになって、完成していった作品なのだという印象が強かったです。
岡田さんの身体的能力が高すぎて
カメラが追い付かない!! の件
渥美さんから、「岡田さんのファンも多いと思いますので、ぜひ撮影秘話など」とお願いされて披露した、江口監督のエピソードに会場も大盛り上がり。
「アクションシーンは撮影の後半にまとめたのですが、2ヵ月の撮影期間のうち、1ヵ月はアクションだけの撮影。とにかく、岡田さんの身体能力がすごいんですよ。もちろん、スタントの方がスタンバってはいるんですけど、岡田さんがご自分のシーンから動きをやめないでずるずるっとアクションまで続けてやっちゃう。身体能力が高すぎてそのスピード感にカメラマンが追い付けない……ということも。そんな理由でリテイクなんて申し訳ないんですけど、岡田さんは涼しい顔でいいっすよ、じゃもう一度、みたいな。そもそも、アクションシーンの振り付けも、岡田さんパートがあって。アラン担当、日本のスタッフ担当、岡田さん担当という3つ巴です(笑)。特に“福士(蒼汰さん)のパートはオレ担当ね”ってすごく気合いを入れてました」
「アクションシーンがこんなに長いのに、バリエが豊富で、本当に見ていて飽きませんでした」と渥美さん。
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