絹紅梅の浴衣(反物価格)¥103000、名古屋帯(反物価格)¥90000/ともに竺仙 その他/仁美さん私物

着物を日常着とする着物家・伊藤仁美さんと、実は着物がお好きなスタイリスト・福田麻琴さんの二人が、ご婦人におすすめの「大人浴衣」をご案内。お店選びから、コーディネート、所作についてなど、聞きたかった&知りたかった浴衣の情報を満載にしてお届けします。

着物家・伊藤仁美さんとスタイリスト福田麻琴さんが厳選!
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福田麻琴さん(以下、福田) 今回、打ち合わせやリース、撮影の合間に仁美さんから着物や浴衣のお話をたくさん伺ってとても面白かったです。浴衣の生地にも色々と種類があるんですよね。そもそも浴衣はいつから着ていいんですか?

 

伊藤仁美さん(以下、伊藤) 浴衣と一口に言っても種類は様々で、素材によっては、帯や小物を変えると着物のように着ることもできるんですよ。
また、浴衣の着用時期ですがメインは7、8月です。私は日常着として着ているので6月から9月の間は体感に合わせて着ていることが多いですね。とくに今は育児中なので、自宅で洗えるのは本当にありがたい。通気性も良くて涼しいし、浴衣ほど機能的で日常に寄り添ってくれる衣類はないと思っています。

福田 浴衣は半衿を入れて着てもいいんですよね。逆にダメな浴衣もあるんですか? 半衿を入れる場合、足袋は必ず履くものなんですか? 質問ぜめですみません。とにかく色々聞きたくて!

 

伊藤 どれも絶対にダメということはありませんよ。半衿がなくても足袋と草履を履くと大人っぽい着こなしになります。個人的には足袋を履いたら半衿をつけた方が美しいと思います。白の分量が多いほど装いに品が生まれます。

福田 仁美さんが浴衣を着る上で大切にしていることって何ですか?

伊藤 とくに盛夏の時期は「涼」を意識しています。これは浴衣に涼しさを求めるだけではなく、色や素材の見た目にもこだわって、その場をご一緒する方や、街で私を見かけた方に「涼」のおすそ分けができる着こなしを、という気持ちからです。