フードジャーナリストの小松宏子さんが、最新の食のトレンドを紹介します。
国内屈指のリゾート地であり、今や海外からのゲストが絶えない、沖縄。
昨秋、ハイアットグループのハイアットリージェンシー瀬良垣アイランドがオープンし、この7月26日にはハレクラニ沖縄が開業。いよいよ沖縄の高級リゾートホテルが戦国時代へ突入しました。
プライベートビーチ、大人も楽しめるロマンティックなプ-ル、青い海を見下ろすラグジュアリーな部屋……。もはやこれらはあたりまえ。では何でホテルを選ぶかといえば、ずばり「食」。
ミシュランの星を持つ気鋭のシェフ2人が、それぞれに、沖縄の食文化や食材をリスペクトしながら考案した、とっておきの食を目的に滞在する――そんな時代に突入したのです。
ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄で
12年連続三つ星日本料理店のエスプリに舌鼓
恩納村の北西、橋で結ばれた小さな島を占有するハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄の目玉は炉端ダイニングです。「沖縄だもん、肩ひじ張らずに美味しいものが食べたいよね」という方に最適。
地の魚介や地鶏などの炭火焼きのほかに、沖縄の郷土料理がお惣菜として、ずらりとカウンターに並びます。それらの料理を、東京で12年連続三つ星に輝く日本料理店「かんだ」の神田裕行さんが、琉球料理に敬意を表しながらアレンジ。
ふわふわとろとろの玉子の下にゴーヤチャンプルーが隠れた「ふわとろゴーヤチャンプルー」、懐石の椀もののような、だしをはったラフテー(豚角煮)、希少なアーサ(あおさ)をからめた、香り高い「あーさーそば」、黒蜜をかけてデザートとして楽しむジーマミ豆腐(落花生豆腐)……。
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麻布の「かんだ」を訪れたことのある人なら、神田さんが、沖縄の歴史や料理に愛を持って作っていることがわかります。もちろん初訪でも、品がいいのに懐かしい美味しさに大納得の満足感を得られることでしょう。
ビールや泡盛片手に、何度でもカンパ~イ!したくなる、そんな至福の時間が過ぎるはずです。
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