フードジャーナリストの小松宏子さんが、最新の食のトレンドを紹介します。

新緑の眩しい、一年で一番気持ちのよい季節になりました。BBQやアウトドアでのランチなど、野外での催しに招かれることも多くなるでしょう。手ぶらで行くわけにはいかないし、かといって先方もいろいろ用意しているだろうし、何を持っていけば気がきいているのか、意外に悩みどころですよね。
例えば、お肉の塊ど~んみたいなお土産は、焼かないわけにいかずと、ホスト側に負担をかけるようなものは避けるのが無難です。もちろん、事前に分担している場合は別ですが。メインのお肉が焼けるまでのオードヴルになるもの、また、メインディッシュに間につまめるものなどが正解。そうしたカテゴリーから、美味しくておしゃれなものを持って行けば、あなたの株が上がることまちがいなしです。とっておき3品をご紹介します。
 

① ニックジャーキーコウベ

 

昨年秋に神戸にオープンしたビーフジャーキーの専門店。なんともおしゃれな店内で、ビールと神戸ビーフやポーク、鹿肉のジャーキーを味わえるのですが、テイクアウトや取り寄せもOK。肉職人の錦さんが「本当においしい肉って?」の疑問に対して出した答えが、熟成肉をジャーキーにすることでした。
精肉店ならではのフットワークと目利きを生かし、牧場に足を運んで最適の肉をチョイス。ブロック肉の表面に淡路の天然塩を擦り込み、じっくりねかせます。その後、遠赤外線とマイナスイオンを放射する専用セラーで、ブロック肉の中心部まで熟成。肉の厚みと水分量を見極め最適な温度・風力・時間で加熱乾燥させてでき上がり。
特別な餌で育てられ脂の融点が低い但馬牛の「但馬玄」はドライなのに、脂の旨みが口中にあふれます。神戸ポークはよりさっぱり、肉の旨みが凝縮。鹿肉はぴりっとスパイシー。ビールはもちろん、軽めの赤ワインにもぴったり。BBQの肉が焼きあがるまでの、おつまみに最適です。

ニックジャーキーコウベ
住所:神戸市中央区北野町3-6-17 地下
営業時間:11:00~20:00 ※不定休
電話:078-242-0022
URL:http://www.jerky.jp